「鏡開き」といえば年が明けてからの恒例行事。では2017年の「鏡開き」の日はいつなのだろうか。日本の行事に詳しい三浦康子氏がAll Aboutの『「鏡開き」をまるごと解明!』で次のように解説している。

 

2017年の鏡開きは1月11日!関東と関西では違いも

お正月は年神様をお迎えする行事であり、その年神様の依り代となるのが鏡餅。よって、「年神様がいらっしゃる間」は食べてはいけないのだという。

 

「年神様がいらっしゃる間」を松の内という。本来は1月15日(小正月)までが松の内だったが、江戸時代に1月7日までとするようになり、現在も1月7日までというのが一般的。松の内が明けた11日に鏡開きをするのはそのため。しかし、京都や大阪を中心とする関西地方では伝統を守っており、今でも15日までが松の内。松の内を15日とする地方では、鏡開きを15日または20日に行う場合が多いという。

 

鏡餅を飾っておくだけじゃダメ?なぜ「開く」というのか?

鏡餅は単なるお供え物というよりも、年神様が宿るところだと考えられているので、鏡餅を開くことで年神様をお送りし、お正月に一区切りつけるのだという。

  

「さらに、年神様の力が宿った鏡餅をいただくことでその力を授けてもらい、1年の一家一族の無病息災を願います。供えて、開いて、食べてこそ鏡餅の意味があるんですね」(三浦氏)

 

鏡開きで正月に一区切りつけるということは、その年の仕事始めをするという意味があったと三浦氏は述べている。

  

「武士は具足などを納めていた櫃(ひつ)を開き、商家では蔵を開き、農村では田打ちという作業をして1年の出発としていました。剣道などの武道で、新年の道場開きに鏡開きをする(またはお汁粉などをふるまう)のは、その名残りです。もともと武家から始まった行事なので、刃物で切るのは切腹を連想させるため、包丁などの刃物で切るのは禁物で、手で割り砕くか、槌(つち)で割るようになりました。また、割るという表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する開くを使うようになり、鏡開きになったのです」

 

樽酒の「鏡開き」の意味は?

ちなみに、樽酒の蓋を割ってお酒をふるまうことも鏡開きというが、これは樽酒の蓋のことを酒屋で「鏡」と呼んでいたからだという。鏡餅の鏡開きも、樽酒の鏡開きも、新たな出発に際して健康や幸福などを祈願し、その成就を願うということ。このことから、新築家屋が完成したときや、創立記念日、結婚披露宴などで樽酒の鏡開きをするようになったのだと三浦氏は説明している。

 

この一年が健やかで幸多い年になりますように……そんな願いをこめて鏡開きを楽しみたい。

  

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