今年は12月25日 競馬のオールスター戦「有馬記念」 どんなレース?

競馬ファンでなくとも注目する人が多い「有馬記念」。どのような特徴のレースなのだろうか。見どころや特徴、出走馬などを紹介する。

競馬ファンでなくとも注目する人が多い「有馬記念」。1年の締めくくりとして、毎年12月に行われる大イベント、今年は12月25日クリスマスに行われる。この有馬記念、一体どのようなレースなのだろうか。競馬ライターの河合力氏が注目のレースとしてAll Aboutの『12月の注目レース ~1年の締めくくりは有馬記念で~』『競馬を始めたら必ず観ておきたいレースBest3』で次のように解説している。

 

********

 

有馬記念は競馬界のオールスター戦!

河合氏によると、野球やサッカーで大きな盛り上がりを見せるオールスター戦のようなレースが有馬記念なのだという。日本の競馬では、スムーズなレースが行われるよう、1レースの出走頭数に制限が設けられ、今までの成績や、レースで獲得した賞金をもとに出走馬が選出されるが、有馬記念は別だという。

 

「JRAが行う事前のファン投票の結果が最優先で、たとえレースで全然勝てない馬でも、ファンからの投票が多ければ出走できます。そこでついた呼び名が『ドリームレース』。普段ギャンブルとして競馬を楽しむ人も、この時だけは自分が投票した好きな馬を精一杯応援する。それが有馬記念です。そんなファンの思いが詰まっているからか、有馬記念はとにかく劇的な展開が多いことで有名。不調から復活勝利をあげる馬が出たり、今まで見せたこともないような激走で大波乱を起こす馬がいたり」

 

有馬記念の特色はそれだけではない。12月末に行なわれるということで、競馬界を引っ張ったスターホースが「引退戦」として選ぶのもこのレースの特徴で、寒さ厳しい中で行なわれるこのG1レースは、ほかとは違った独特の雰囲気に包まれると河合氏は語っている。

 

「そんな有馬記念では、数々のドラマが生まれてきました。それまで不振にあえいでいた“アイドルホース”のオグリキャップが、引退戦で奇跡の復活を遂げた1990年の有馬記念は、この季節がくるたびに語られる名ドラマです」

 

競馬界の歴史に残る数々の名場面を生みだしてきた有馬記念。2016年12月25日、中山競馬場で唯一無二の魅力をぜひ味わってみてはいかがだろうか。

  

■有馬記念(中山競馬場)15時25分発走 

枠・馬番 馬名/騎手名

1枠1番 キタサンブラック/武 豊

1枠2番 ゴールドアクター/吉田 隼人

2枠3番 ムスカテール/中谷 雄太

2枠4番 ヤマカツエース/池添 謙一

3枠5番 サムソンズプライド/横山 典弘

3枠6番 サウンズオブアース/M.デムーロ

4枠7番 マルターズアポジー/武士沢 友治

4枠8番 ミッキークイーン/浜中 俊

5枠9番 ヒットザターゲット/田辺 裕信

5枠10番 アドマイヤデウス/岩田 康誠

6枠11番 サトノダイヤモンド/C.ルメール

6枠12番 サトノノブレス/V.シュミノー

7枠13番 デニムアンドルビー/M.バルザローナ

7枠14番 シュヴァルグラン/福永 祐一

8枠15番 アルバート/戸崎 圭太

8枠16番 マリアライト/蛯名 正義

  

【関連記事】

「12月の注目レース ~1年の締めくくりは有馬記念で~」

「競馬を始めたら必ず観ておきたいレースBest3」

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • 世界を知れば日本が見える

    韓国の戒厳令、尹大統領はなぜ突然「乱心」したのか。野党だけではない、北朝鮮とアメリカからの影響

  • ヒナタカの雑食系映画論

    独断と偏見で「2024年のホラー映画ランキング」を作成してみた。年末に映画館で見るならぜひ第3位を

  • ここがヘンだよ、ニッポン企業

    「あれは全て私がやりました!」 わが社の“承認欲求モンスター”をどう扱うべきか?

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅