鎌倉の長谷寺で、現在、実施されている紅葉の夜間ライトアップが、今週末、12月11日(日)に最終日をむかえる。
8日(木)に、長谷寺を取材してきたので、その様子と見どころをお伝えしたい。
鎌倉市内で唯一の紅葉ライトアップ
長谷寺は、大仏を本尊とする高徳院と並ぶ、鎌倉・長谷エリアの人気観光名所で、江ノ島電鉄(江ノ電)の長谷駅から、徒歩5分ほどの場所にある。
意外に思うかもしれないが、鎌倉市内で紅葉の時期にライトアップを実施しているのは、この長谷寺だけだ。
鎌倉は他の観光地と比べて、例年、紅葉が色付くのが遅く、11月下旬から12月上旬頃に多くの場所で見頃をむかえる。しかし、今年は、例年よりも約一週間ほど色付くのが早かった。そのため、8日(木)の夜に長谷寺を訪れると、紅葉はすでに最盛期を過ぎ、終盤をむかえていた。
しかし、ちょうど見頃となっている木も何本かあり、周囲には紅葉を目当てに訪れた多くの観光客がスマホやカメラを手に、集まっていた。
紅葉以外も楽しめる長谷寺のライトアップ
長谷寺のライトアップで楽しめるのは、紅葉だけではない。高さ9.18mにも及ぶ長谷寺の本尊である十一面観音像を納める本堂などが、青色の光でライトアップされ、普段とは異なる幻想的な雰囲気を味わうことができる。
また、境内の露店では、僧侶により「大吉だんご」や甘酒が販売されており、寒い中、ライトアップを待つ、多くの人々が買い求めていた。
さらに、長谷寺と言えば、境内からの海の眺望が美しいことでも知られるが、普段は17:00に閉山するため、夜の海を眺めることができるのは、このライトアップ期間だけだ。
ライトアップの時間など
長谷寺のライトアップは、日没直後の16:30過ぎから始まり、平日は18:00閉門(18:30閉山)、土曜・日曜は18:30閉門(19:00閉山)。
日中の拝観との入れ替え制は取っていないので、早めの時間から境内を見てまわり、そのままライトアップの開始を待つことも可能。ただし、一度、外に出ると再び入るには再度、拝観料を納めなければならないので注意が必要だ。