「エルアール」の黒沢健一さんが脳腫瘍で死去…どのような病気なのか

バンド「L・R(・は矢印/エルアール)」のギター・リードボーカルとして活躍したシンガーソングライターの黒沢健一さんが5日、脳腫瘍のため亡くなった。48歳だった。通夜、葬儀は近親者のみで執り行い、後日「お別れの会」が開かれるという。

バンド「L・R(・は矢印/エルアール)」のギター・リードボーカルとして活躍したシンガーソングライターの黒沢健一さんが5日、脳腫瘍のため亡くなった。48歳だった。通夜、葬儀は近親者のみで執り行い、後日「お別れの会」が開かれるという。

 

黒沢さんは19歳で南野陽子、島田奈美などへ楽曲提供などでデビュー。1991年にエルアールを結成。95年には「Knockin' on your door」などがヒットした。

 

黒沢さんは10月に公式サイトで脳腫瘍であることを公表していた。この病気では、BOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)のボーカル、川島道行さんが亡くなったのが記憶に新しい。どのような症状があり、注意をするべきなのか。これに関して、脳神経外科医の菅原道仁氏がAll Aboutの『松方弘樹さんの公表で気になる「脳腫瘍」とはどんな病気なのか?』で解説をしている。

 

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「脳腫瘍」とはなにか?

菅原氏によると、脳の中にできた腫瘍をすべて「脳腫瘍」という。腫瘍とは、細胞分裂のときにDNAのコピーがうまくいかず制御がきかなくなり、その結果として異常に増殖した細胞の塊のことを指すという。

 

ただ、ひと口に脳腫瘍といっても、たくさんの種類があり、神経細胞そのものが増殖した神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)、神経細胞を支える神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)が増殖した神経膠腫(グリオーマ)、脳を包んでいる硬膜が増殖した髄膜腫(ずいまくしゅ)など、さまざまなものがあるという。また、脳以外の臓器にできたがんが転移してしまったために脳にできる転移性脳腫瘍というものもあり、日本で脳腫瘍と診断される人は年間あたり10万人中3.5人ほどといわれている。

   

脳腫瘍の治療

菅原氏によると脳腫瘍の治療には主に3つの方法があるという。

 

(1)手術療法

腫瘍を手術して摘出する方法。脳の奥に腫瘍があったり、大事な血管や神経を巻き込んでいる場合は手術が困難なことがあるが、多くの脳腫瘍に必要とされる治療方法。というのも、手術で脳腫瘍の細胞を摘出し、その細胞を顕微鏡で詳細に調べることにより診断が確定されるからだと菅原氏は述べている。

 

(2)放射線療法

治療用の放射線を脳腫瘍にあてることによって脳腫瘍の増殖を抑える治療法。脳全体にあてる場合と、ガンマナイフと呼ばれる治療機器などを使って局所的にあてる場合がある。

 

(3)化学療法

いわゆる抗がん剤を使用した治療方法。点滴や内服で薬剤を投与するが、脳には薬剤が届きにくいので、直接、腫瘍内に投与することもある。

 

多くの場合は、最大限の効果を得るように複数の治療方法を組み合わせるほか、最近は遺伝子治療や免疫治療が精力的に研究されていて、今後の脳腫瘍に対する効果が期待されていると菅原氏は説明している。

 

脳腫瘍が疑われる症状は?

菅原氏によると、脳の中にできた場所によって出てくる症状はさまざまだという。頭痛・めまい・耳鳴り、意識が朦朧としたり、言葉がうまくしゃべれなくなったり、バランスがうまくとれなくなったり、目が見えにくくなったりする場合もある。

 

ときには物忘れがひどくなり認知症だと思われて脳神経外科を受診した結果、脳腫瘍が見つかったというケースもあるほか、腫瘍が小さい場合は何の症状も出ず、たまたまMRI撮影をしたときに偶然見つかることもあるのだとか。

 

一般的によく自覚する症状の頭痛・めまい・耳鳴り・物忘れで脳腫瘍が見つかることがあるので、気になる症状が続く場合は、MRI施設のある脳神経外科の受診をおすすめすると菅原氏は述べている。

  

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