2016年11月18日から一般公開されている「2016年ロサンゼルスオートショー」において、スバルがコンセプトカーの「VIZIV-7 SUV CONCEPT」を世界初披露した。北米で稼いでいるスバルにとっては待望の大型SUVであるのと同時に、今後の同社が目指すクルマ作りを具現化したコンセプトモデルとしている。

 

なぜ、いま大型SUVを投入するのか?

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「SUBARU VIZIV-7 SUV CONCEPT」にも新型インプレッサなど、最近のスバルが掲げるデザイン言語「DYNAMIC×SOLID」が採り入れられている

  

北米では原油安を背景に大型SUVやピックアップトラックなどが売れに売れていて、トヨタ・プリウスに代表されるエコカーが奮わないという状況が続いているという。

 

原油高になればまたエコカーが持てはやされるのだろうし、日本の感覚から言うとガソリンが安くなったからといって燃料大食いの大型車がまた売れるようになるというのは理解できない。しかし、彼の地ではそれだけ潜在的なニーズが高いのだろう。日本の自動車メーカーも慌てて大型車の増産に向かっているようだが、そう簡単に市場に供給できるものではない。

  

さて、今回のロサンゼルスオートショーで世界初公開された「SUBARU VIZIV-7 SUV CONCEPT」は、北米で支持されている大型SUVのコンセプトカーになっている。

  

実質的にトライベッカの後継モデルか!?

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スリーサイズは全長5200×全幅2030×全高1860mm。ホイールベースは2990mm、タイヤサイズは265/55R21

  

現在のスバルには、エクシーガ・クロスオーバー7(日本名)というモデルがあるが、こちらはステーションワゴン派生型の3列シート車。北米向けには2005年から2014年まで販売されていたトライベッカという大型SUVがあり、こちらは全長4.8m台、全幅は1.9mに迫り、全高は1.6m台後半だった。

  

北米だけでなく世界中でSUVが巻き起こっていて、中でも北米は大型SUVのニーズが高いのは先述したとおり。

  

発表されたばかりの「SUBARU VIZIV-7 SUV CONCEPT」は、スバル史上最大となるボディサイズで、全長5200×全幅2030×全高1860mm、ホイールベースは2990mm、タイヤサイズは265/55R21。

  

コンセプトカーなので市販車よりもデザイン面で誇張する必要があり、実際はもう少し小さくなるとしてもかなり大きめのサイズになっている。

 

市販モデルはもう少し小さいミッドサイズSUVになる!?

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「DYNAMIC×SOLID」のデザインフィロソフィーらしく、塊感のあるダイナミックなスタイリングが目を惹く

 

アメリカでもフルサイズSUVと呼ばれるキャデラック・エスカレードは、全長5195×全幅2065×全高1910mm、ホイールベースは2950mm。ほかにも、アウディQ7が全長5070×全幅1970×全高1735mm、ホイールベースが2995mm。他メーカーにも大型SUVは用意されているが、このあたりのサイズ感だ。

  

もちろん、「SUBARU VIZIV-7 SUV CONCEPT」はデザインスタディモデルで、このまま市販化されるわけではない。3列シートどの席でも、ゆとりある室内空間を実現する居住性を確保するボディサイズ、そしてスバルが掲げる共通のデザインコンセプトである「DYNAMIC×SOLID」を採用しているのが同コンセプトカーの特徴だ。

  

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市販時にはもう少し小さくなりそうだが、ライバルを超える居住性、積載性、使い勝手が確保されるかが後発モデルに課せられる課題だろう

  

なお、2015年の東京モーターショーにおいて披露されたコンセプトカー「SUBARU VIZIV FUTURE CONCEPT」というモデルがあった。今回の「SUBARU VIZIV-7 SUV CONCEPT」にも使われている「VIZIV」は、「Vision for Innovation」を語源とする造語で、「革新のための未来像」の意味が込められているという。その後の「7」はもちろん7シーター(7人乗り)を表しているのだろう。

  

2018年にスバルが北米市場に導入予定としている3列シートSUVのサイズ感を表現したと表明している。なお、この市販仕様は、ミッドサイズSUVとしていてこうしたデザイン要素が盛り込まれたスタイリッシュなモデルになることに期待したいし、日本導入も待たれるところだ。