フランス産の新酒ワイン「ボジョレー ヌーヴォー」が、11月17日午前0時に解禁する。

 

10月29日には、「ボジョレーの帝王」ジョルジュ・デュブッフ氏が手掛ける「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2016」の初荷、220ケース(2,640本)が羽田空港に到着。輸入元のサントリーワインインターナショナルによると、同社が扱う今年のボジョレー ヌーヴォーは、ストロベリーなどの採れたての赤いベリー系果実が、口の中で弾けるようなフレッシュさが特徴といい、ハロウィンとクリスマスの間の新たな催事ボジョレー ヌーボーを楽しむパーティー「ボジョパ」を提案している。

 

ワイン
羽田に到着した「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2016」(ボジョパリリースより)

  

毎年冬の訪れとともに解禁される「ボジョレーヌーボー」だが、普通のワインとはどのような違いがあるものなのだろうか。日本ソムリエ協会(JSA)認定シニアソムリエの大越基裕氏がAll Aboutの『ボジョレーヌーボーって本当はどんなワイン?』で解説している。

 

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ボジョレーヌーボーの解禁日

ボジョレーヌーボーは毎年11月の第3木曜日に解禁される。大越氏によると、日本は世界でも東に位置しているため、最も早くボジョレーヌーボーを愉しめる国なのだという。

 

なお、解禁日がある理由についてはトップMBAマーケターの安部徹也氏が『ボジョレヌーボー解禁に隠された秘密とは?』で解説している。それによると、解禁日制度は1967年にフランス政府によって11月15日と定められたが、11月15日が休日に当たった年に運送業者が休みを返上してボジョレヌーボーを届けるということをせずに、解禁日に“モノ”がないという事態に。そのため、1985年に現在の11月の第3木曜に変更されたという逸話があるのだという。

  

ボジョレーヌーボーの定義・語源

ボジョレーヌーボーは、フランスはブルゴーニュ地方のボジョレーという地区で造られており、その年の9月に収穫された葡萄のみで醸造され、11月の第3木曜日にワインとして出荷される新酒のワインのことを指すという。

 

地区名のボジョレーと”新しい”を意味するヌーボーという言葉で、ボジョレーヌーボーと呼ばれているのだと、大越氏は述べる。

 

ボジョレーヌーボーの特徴

大越氏によると、ボジョレーヌーボーは、とてもフルーティーで華やかな香りが特徴。味わいも軽やかで、赤ワインに多く見られる渋味もほとんどないといい、「難しいことを考えずとも気軽に愉しめます」と大越氏は述べる。

 

ボジョレーヌーボーの飲み方・愉しみ方

保存は冷蔵庫で十分という。飲む時は少しだけ温度を上げるために、15~20分前に室温へ出して置いてほしいとい、ほんのり冷たくて爽やかで、より活力の溢れた味わいに驚きと喜びを感じられると大越氏は説明する。また、ワイングラスも小さめの用意で大丈夫という。

 

ボジョレーヌーボーを家庭で飲む場合、マグロのソテー、豚肉の生姜焼きや豚焼きそばなどとの相性がいいので、一緒に食べることを大越氏は勧めている。

 

なぜボジョレーヌーボーを生産するのか

ボジョレー地区のワイン生産者は、ボジョレーヌーボーだけでなく、より時間をかけて仕上げていく通常のワインも造っている。ボジョレーヌーボーのワインも生産する事は大変な仕事量が加算されることになるが、それでも毎年必ず両方を造る生産者達にとって、ボジョレーヌーボーとはいったいどういうものなのかを大越氏は以前尋ねたことがあるという。

  

「自然との共存によってワイン造りは可能となるので、今年も無事にワインが生産できた事に対する”自然への感謝”の印であり、沢山の方々に自然の恵みを愉しんで頂きたいという想いが詰まっている、この季節ならではのワインだ」(ボジョレー地区のワイン生産者)

  

大越氏は、生産者の思いに触れ、今年の自然と生産者の思いの詰まった美酒を、早く愉しみたくなったと述べている。

 

【関連リンク】

ボジョレーヌーボーって本当はどんなワイン?