全く新しい形のオーディションとなった『タイプロ』
『タイプロ』は、オーディションの中で旧ジャニーズ事務所時代のさまざまな楽曲が使用されたことでも話題を集めました。V6の『Can do! Can go!』をはじめ、SMAPの『SHAKE』や嵐の『Monster』、NEWSの『さくらガール』などの作品が課題曲として登場。事務所の歴史をなぞる課題曲ばかりで、懐かしい気持ちになった視聴者も多かったのではないでしょうか?5次審査では、メンバーである3人が、それぞれチームをプロデュースして課題曲を制作。メンバーと候補生の間に絆が生まれ、ドラマ性の高い感動的な名場面を数多く生み出しました。さらに、本番の衣装は、STARTO ENTERTAINMENTの先輩たちが着用した衣装を採用。これまでのオーディションにない特殊な演出ばかりで、timeleszファン以外が見ても面白い番組になりました。
新メンバーだけじゃない、魅力ある候補生たち
番組の完成度の高さに加え、魅力ある候補生が多かったのもヒットした理由の1つです。最終的に、猪俣さん、篠塚大輝さん、寺西さん、橋本さん、原さんが新メンバーとなりましたが、落選した中にも魅力ある候補生が多くいました。そんな候補生たちは、オーディションで人気が出たことで、その多くが落選後に新たな活動を開始することに。鈴木凌さん、山根航海さん、西山智樹さん、前田大輔さん、浜川路己さん、本多大夢さんは、すでに芸能活動をスタートしています。 また、『タイプロ』を沸かせた浅井乃我さんは、STARTO ENTERTAINMENTのジュニアとして活動していくことが発表されました。オーディションが終了してから1年もたっていないのに、こんなにも多くの候補生が活躍するのは珍しいことです。その点から見ても、『タイプロ』はハイレベルなオーディションだったといえます。新メンバーになれなかった候補生の活躍を見たうえで、改めて『タイプロ』を見直すと、違った感動を味わえるはずです
『timelesz project -REAL-』が配信されることで、再び注目を集めることになった『タイプロ』。ここまで説明したように、『タイプロ』は結果を知っていても何度でも楽しめる、完成度の高いオーディション番組です。年末年始の長い休みを利用して、復習も兼ねて最初から視聴してみてはいかがでしょうか。
この記事の執筆者:
ゆるま 小林
元テレビ局スタッフ
長年に渡ってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
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