アミューズ法務部、同性婚できないのは“合憲”判決に声明出す。「ガチ信頼できる」「これぞエンタメの本質よ」

アミューズ法務部は11月28日に公式Xを更新。同性同士が結婚できないのは違憲かどうか、東京高裁で出た判決に絡めて、改めて会社の立場を表明しました。

アミューズ法務部は11月28日、公式X(旧Twitter)を更新。同性同士で結婚できないのは憲法違反であると、同性カップルや性的マイノリティの人たちが国を訴えている裁判の判決について声明を出しました。

【実際の投稿】アミューズ法務部の力強い声明

「これを当日中に出せるスピード感すごいな」

同日、東京高裁にて「合憲」との判決が出た同裁判。過去5つの高等裁判所で「違憲」の判決が出ていましたが、今回初めて合憲となりました。

アミューズ法務部は「本日午前11時、東京高等裁判所(東京高裁)が、いわゆる同性婚を認めていない現行制度は『憲法に違反しない』との判決を出した、との報道がありました」と書き出し、続けて「パートナーと結婚したくてもそれが自分の持つ個性、つまり自分の意思で選択したわけではない事柄により叶わないカップルと、国会の議論や同性婚訴訟の状況などを注視する姿勢の国との決着は、憲法の番人である最高裁判所の統一判断が出るまで持ち越されます」と、現状を説明しています。

また、「当社が考えるサステナビリティは、時代・場所・性別・思想の違いを超えて『誰もが良く生きられる自由』を実現することです。そのために当社ができることは、自らの尊厳を懸けて自分が自分らしく生きようとする人々に心から敬意を表し、人の心を震わせ、波紋のように広がりながら未来を鮮やかに変えるエンターテインメントの力を信じ、エンターテインメントを通じて、人々の心に『彩り』を生み出せるよう全力を尽くすことです。素晴らしいエンターテインメント作品をお届けできるよう、引き続き精進いたします」とも表明しています。

アミューズ法務部の力強い声明にネット上では、「判決が割れる中、当事者の気持ちを考えると胸が痛みます。誰もが自分らしく生きられる社会になるために、議論を止めず、声を上げ続けることが大切です」「星野源のときも声明文しっかり出してくれたしガチ信頼できる」「これぞエンタメの本質よ」「アミューズかっこよ…」「この発信素晴らしいな」「これを当日中に出せるスピード感すごいな」「泣く…」「この声明出せるアミューズすごい。応援したい」など、好意的な声が多く寄せられました。

映画『ブルーボーイ事件』公開中

同社は現在公開中の映画『ブルーボーイ事件』の制作に携わっています。性別適合手術は違法か、合法か、1960年代に実際に起きた「ブルーボーイ事件」を題材とした映画です。セクシュアルマイノリティたちが社会からどのような扱いを受けてきたのか、そしてそれが現在も地続きであること。今の世の中だからこそ、見ておきたい作品です。今回の判決を受け止めつつも、希望は忘れずに生きていきたいですね。
ブルーボーイ事件 (朝日文庫)
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