寄り道してタピオカミルクティーを飲んだことを告げ口される
都心のある名門女子校に通う生徒の母親は言います。「学校の帰り道にカフェでタピオカミルクティーを飲んでいたことを、誰かに密告されたようで、学校から電話がかかってきてひどく怒られました」
母親が注意しても、娘の寄り道は止まりません。サイゼリヤに寄ってミラノ風ドリアを食べて帰宅することもありました。
「娘も脇が甘くて、学校で『あのお店に寄って楽しかったね』なんて話しているようなんです。それが先生に伝わっちゃうんですよ」
寄り道がバレるたびに、学校から電話がかかってきます。
この娘さんは成績も平均以上で、遅刻や欠席もほとんどありません。宿題もきちんと提出し、性格も明るく友人関係も良好です。私もよく知っていますが、十分に「優等生」といえるお子さんです。
しかし、その優等生ぶりがかえって反感を買ったのか、敵を作ってしまい、寄り道を告げ口されているのかもしれません。
「もしかすると、私が担任の先生に目をつけられたのかもしれません。私は公立育ちなので、『学校に完全に服従する』という文化がわかっておらず、生意気な母親に見えるのかもしれません」
以前は、スカートの丈を直さないだけで退学に追い込まれるケースもよく耳にしましたが、さすがに最近はそういった恐ろしい話は減ってきています。
もし何かトラブルがあったら、まずは塾に相談に行きましょう。塾のほうが多くの情報を持っていて、「進級したら担任が変わるから、それまでは我慢されては」といったアドバイスをしてくれることもあります。
いずれにせよ、学習面だけでなく、こういった生活指導の面でもアップデートできていない女子校が目立ちます。その結果が「女子校離れ」の加速につながっているのでしょう。
本来、女子校には女子校ならではのよさがあるだけに、非常に残念なことです。 この記事の執筆者:四谷 代々 プロフィール
塾の偏差値表やパンフレットには載らない、学校ごとの「カラー」や「本当の校風」を熟知する中学受験関係者。しがらみのない立場から「塾や学校が親に絶対に言わない不都合な真実」を発信する。



