「愛する年収200万 vs 愛のない年収200億」なら後者とデヴィ夫人、高年収男性を選んだ36歳の本音は?

「年収200万円の愛する人と年収200億円だが愛していない相手、どちらを選ぶか」と問われたタレントのデヴィ夫人が後者を選ぶべきと結論づけて話題になった。200億は極論にしても、世の中の女性たちは「愛」と「金」についてどう捉えているのだろうか。

「愛」と「お金」、二者択一ではないけれど


「年収200万円の愛する人と年収200億円だが愛していない相手、どちらを選ぶか」という問いに、タレントのデヴィ夫人が後者を選ぶべきだとして話題になっていた。生活できなければ愛は冷める、一方で年収200億の相手には少なくとも尊敬と信頼はあるはず。そうすれば愛は生まれると結論づけている。

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200億稼ぐ相手が、必ずしも尊敬できる人かどうかは違う話のような気もするが、法の目をくぐりぬけるようなことをせず、まともに稼いでいるのであれば、その才能は尊敬できるだろう。一般的には年収の違いを、女性たちはどう見ているのだろうか。
 

「年収の高い人」を選んで正解だったという声

「今も申し訳ない気持ちはあるんですが、私は年収の高い人を選んで正解でした」

少し笑いながらそういうのはアキコさん(36歳)だ。7年前、当時3年つきあっていた彼と結婚の話になったのだが、「いいのだろうか」と思っていた。彼の年収が低かったからだ。

「一緒にいると楽しかったし、彼は自分の希望する仕事をしていたので、いつも生き生きしていました。ただ、フリーランスだから不安定。私は正社員でしたけど、結婚となると子どももほしいし、産休育休の間、生活していけるだろうか。その後、子どもがふたりになったらどうなるのか。つい考えてしまったんですよね。彼にそのことを話しても『どうにかなるよ、アキコとだったら楽しく生きていけるもん』って」

確かにそうなのだが、とアキコさんは結婚を先延ばししていた。そんなとき現れたのが、颯爽とした男性だった。たまたま仕事がらみのセミナーで出会い、言葉を交わしたのがきっかけだった。

「なぜか気が合って、セミナー帰りに軽く飲んで。そのときは年収のことは知りませんでしたが、いかにも仕事ができそうなタイプだなと思いました。それからときどき食事に行くようになって5回目くらいでプロポーズされたんですよ。一生、一緒にいたいと言われて」

お互いのことをまだ知らないとアキコさんが言うと、「目の前にいるあなたがすべてだと思う。僕の目に狂いはないはず」と断言した。

「ちょっと強引だなとは思ったけど、嫌な感じではなかった。『結婚してからお互いを知ったっていいじゃないですか。デートに時間をかけるより、一緒に生活しながら恋愛すればいい』と言われてそれもそうだと思っちゃった」

アキコさんは3年つきあっている彼に、「結婚したい人ができた」と正直に言って別れることにした。

「オレじゃないのって彼は叫んでましたが、『ごめん』と。彼とは一緒にいて楽なだけだったんだと思いました」

楽なだけの関係もいいけれど、新たな男性からアキコさんは刺激を得ていたのだと言う。
 

高収入の彼は超多忙だけれど……

そしてアキコさんは、高収入の男性と交際3ヶ月で結婚した。彼は結婚して同居するにあたり、ようやく年収を明かした。

「それまでは普通のサラリーマンと同じくらいと言っていたんですが、とんでもない。アラサーにして40代サラリーマンの5倍は軽く稼いでいました。投資とかもけっこうしていたようです。30代半ばで起業するという目標ももっていた。彼は多忙だけど、時間の使い方がうまいんです。結婚して2年後に子どもが産まれたんですが、時間をやりくりして積極的に子育てもしています。『かわいいなあ』と目を細めている彼を見ると、この人と結婚してよかったと思う。お金はあるけど、彼は『お金はツールであって、人生の目的ではない』と言う人。だから信頼できる。もし彼がお金儲けをすることじたいが目的だったら、一緒にはやっていけませんでしたね」

結婚してみなければわからなかったことも多いため、「あくまでも私はラッキーだった」とアキコさんは言う。そしてアキコさん自身も、「経済的に彼に依存するつもりはない」から、今も仕事を続けている。そんな彼女を、夫は「無理しないで」と労ってくれるそうだ。

「難があるとすれば、若干、彼が効率に走るところかなあ。健康が心配です。常に体も頭も動かしているように見えるから。とはいえ、私に何かを押しつけてくることはないので、私はのんびりするときは思い切りのんびりしています」

彼はアキコさんが働かなくても生活できるだけの費用を入れてくれるが、彼女も仕事をしているし、「贅沢したいわけじゃない」から、やはり節約するべきところはしながら暮らしている。そんな彼女を夫も信頼しているのだろう。

「生活費を心配しなくていいのは心に余裕ができます。備えることもできますし。4歳と2歳の子のためにも贅沢はせず、ごく普通に生活していければいいなと思っています。元カレと結婚していたら、もっとキリキリしていたでしょうね」

年収が高いだけが結婚の理由ではなかったが、それが彼の魅力のひとつだったことは確かなようだ。

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