
旅先でふと立ち寄った美術館で、思いがけず心動かされる作品に出会った――そんな経験はありませんか?全国には、建物自体がアートのような美術館や、その土地ならではの魅力が詰まった施設が数多く存在します。
All About ニュース編集部は7月11~14日、全国の20~60代の男女250人を対象に「各地方の美術館」に関するアンケート調査を実施。その結果の中から、今回は「好き&行ってみたい美術館<九州・沖縄地方版>ランキング」を発表します。
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2位:沖縄県立博物館・美術館(沖縄県)/53票
2位には、「沖縄県立博物館・美術館(沖縄県)」が選ばれました。「沖縄県立美術館・博物館」は、美術館と博物館が一体となった全国でも珍しい施設。沖縄ならではの自然や歴史、そして現代アートまで、幅広く楽しめます。美術館では、沖縄出身・ゆかりの作家による近現代アートを中心に展示。一方の博物館では、琉球王国から戦後までの歴史や自然・文化をジオラマや映像で分かりやすく紹介しています。
建物は、沖縄の城(グスク)をモチーフにしており、沖縄の石造建築や自然との調和も意識されたつくり。屋外アートも点在していて、散歩するだけでも心地いい空間です。
回答者からは「建物も近代的で、館内も広くて気持ちがいい」(40代女性/神奈川県)、「沖縄の自然や文化と深く結びついた作品が多く、地元ならではの視点が楽しめるから」(30代女性/東京都)、「変わった外観で、沖縄ならではの美術館を体験してみたいです」(40代女性/広島県)、「沖縄ゆかりの作家の作品が多く展示されており、沖縄特有のアートや歴史を見たい」(20代男性/京都府)などの声が上がりました。
1位:天草市立天草キリシタン館(熊本県)/55票
1位には、「天草市立天草キリシタン館(熊本県)」が選ばれました。
熊本県天草市の殉教公園内にある「天草市立天草キリシタン館」は、島原・天草の乱や潜伏キリシタンの歴史をじっくり学べるスポット。館内は「天草キリシタン史」「南蛮文化の伝来と天草」「島原・天草の乱」「乱後の天草復興とキリスト教信仰」の4つのゾーンに分かれていて、キリシタンの歴史が分かりやすく紹介されています。
中でも注目なのが、島原・天草一揆で使用された武器や国指定重要文化財の天草四郎陣中旗。さらに、キリシタン弾圧の象徴とも言える踏み絵や、隠れキリシタンたちの信教を物語るマリア観音など、約200点もの貴重な資料が展示されています。
回答者からは「キリスト教に興味があるので行ってみたいです」(30代女性/奈良県)、「島原の乱を巡るキリシタンたちの歴史を学んでみたいと思うためです」(40代男性/千葉県)、「歴史で天草四郎が好きで島原・天草一揆や踏絵などに興味があるから」(40代男性/東京都)、「歴史が好きで重要文化財などたくさん展示されているので見に行きたいです」(50代男性/三重県)などのコメントが上がりました。
※回答者からのコメントは原文ママです
この記事の筆者:児玉 友梨 プロフィール
1987年東京都生まれ。フリーライター。地方に移住し、農業の傍ら地域の魅力や暮らしに役立つ情報を中心に寄稿しています。