【横浜18区】読めたら戸塚ツウ! 横浜の夏の風物詩「お札まき」と難読地名「汲沢」を深掘り

横浜市戸塚区「汲沢」は何と読む? 横浜市民であれば読めるけれど、それ以外の方にとっては正しく読めない、横浜市の難読地名をイベントと合わせて紹介します。

横浜市民でも「え、なんて読むの!?」と驚くような、横浜市内の難読地名をご存じですか?

この記事では、女装した男性がお札をまくというユニークな奇祭「お札まき」が行われる、八坂神社の近くにある難読地名「汲沢」に注目します。さて、あなたはこの地名を正しく読めるでしょうか?

横浜市戸塚区の難読地名「汲沢」の読み方は?
横浜市戸塚区の難読地名「汲沢」の読み方は?

女装した男性たちがお札をまく!? 戸塚区の奇祭

JR戸塚駅から徒歩10分ほどの場所にある、横浜市戸塚区の八坂神社。創建は室町時代の1572年で、毎年7月14日には、女装した男性たちが集いお札をまく、例大祭が行われています。

この戸塚区の夏の風物詩「お札まき」は横浜市指定無形民俗文化財に指定されており、300年以上続いています。一説によると、子どもが病気にかからないように母親が自らの着物を踊り手に託したことが由来だとか。

境内だけでなく、町中を練り歩きながらあちこちでお札をまきます。家の戸口や神棚に貼ると厄除けになるそうですよ。

この八坂神社から西の方向に歩いていくと、戸塚区の難読地名「汲沢」があります。さて、何と読むのでしょうか?

横浜市戸塚区の難読地名「汲沢」の読み方は?

「汲沢」の読み方は「ぐみざわ」。ただし、施設名などは「ぐみさわ」と読むケースも
「汲沢」の読み方は「ぐみざわ」。ただし、施設名などは「ぐみさわ」と読むケースも

汲沢は「ぐみざわ」と読みます。地名は「茱萸(ぐみ)」の木に由来するようです。

古くは鎌倉郡汲沢村といい、1889年(明治22年)の市町村制移行の際、深谷村および原宿村と合併して富士見村大字汲沢、1915年(大正4年)には小雀村、俣野村、長尾村を合併して大正村大字汲沢となります。

1939年(昭和14年)に横浜市に編入され、旧村名を取って汲沢町となりました。

町名表記は「ぐみざわ」ですが、施設名などは「ぐみさわ」と読むケースもあります。

ちなみに、汲沢がある戸塚区は、横浜18区で「下町のイメージがある区」ランキング(All Aboutニュースが実施)で第7位となっています。

【関連記事】
横浜18区で「下町のイメージ」がある区ランキング! 2位「南区」、1位は?

いかがでしたか? 横浜を訪れた際は、ぜひ難読地名にも注目してみてください。

参考:『横浜の町名』(横浜市市民局)、「ウィキペディア(Wikipedia):フリー百科事典」汲沢

この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。

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