みなとみらいの横浜ロイヤルパークホテルは、大規模修繕工事に伴い、2025年3月31日で営業を一時休止します。休館セレモニーで、2028年度にラグジュアリーホテルに生まれ変わり、再開業することが発表されました(画像は全て筆者撮影)。
開業から約32年、設備の大規模修繕工事を実施

横浜ロイヤルパークホテルは1993年9月15日に開業。当時は「横浜ロイヤルパークホテルニッコー」という名称でした。
高さ296メートル、地上70階の超高層ビルである横浜ランドマークタワーに入居する高層ホテルとして、みなとみらいの発展を担ってきました。603ある客室の全てが52階以上に位置し、横浜を見下ろす眺望が同ホテルの特長でした。
横浜ランドマークタワーを所有する三菱地所が、ホテル部分の設備に関する大規模修繕工事を実施することにより、2025年3月31日にホテルは一時休館となります。
マリオット社と協業し、ラグジュアリーホテルへ

休館セレモニーでは、横浜ロイヤルパークホテルは世界最大級のホテルグローバルチェーンであるマリオット・インターナショナル(以下、マリオット社)とフランチャイズ契約を締結したことを発表しました。
マリオット社は、世界142の国と地域に「ザ・リッツ・カールトン」「シェラトン」「ウェスティン」などのブランドでホテル・リゾートを展開する、アメリカに本社を置く世界最大のホテルチェーン。
「ザ・リッツ・カールトン」「セントレジス」「Wホテル」などと並ぶ、マリオット社のラグジュアリーブランドカテゴリ「ラグジュアリーコレクション」と提携し、2028年度中に再開業を予定しています。
再開業後のホテルの正式名称は今後決定予定ですが、「横浜ロイヤルパークホテル」の商号は残すとのこと。客室やレストラン、スパ、ジム、クラブラウンジ、共用部などがフルリニューアルされるそうです。
最後の宿泊客をホテルスタッフ総出でお見送り

休館セレモニーでは、最後の宿泊客となった岩村夫妻をホテルスタッフ総出でお見送り。正面玄関前で横浜ロイヤルパークホテルの雄城隆史総支配人が記念品と花束を贈呈しました。

岩村さんは「いつも『おかえりなさい』という気持ちで迎えてくれました。今週もよく働いたなぁと夜景を眺め、『またがんばろう』と、英気を養っておりました。1000日ちょっと、ここからの眺望が見られないと思うとさみしいですが、装い新たに、あたたかく迎えてくれることと思います」と、話しました。

雄城総支配人は「1993年の開業以来、長きにわたり横浜ロイヤルパークホテルをご愛顧いただき心より感謝申し上げます。再開業後には進化した横浜ロイヤルパークホテルで新たな魅力をお届けできるよう努めていく所存です。皆さまとの再会を心より楽しみにしております」と、感謝の意を述べました。