今月7日に体調不良を訴え緊急入院した3人組ユニット・ソナーポケットのメンバー、ko-daiさんが11日、「総胆管結石による急性重症膵炎」と医師より診断結果を受けたことが分かり、ト公式サイトで報告している。

 

当面、イベント等への出演を見合わせるというko-daiさんが患った「総胆管結石による急性重症膵炎」とはどんな病気なのだろうか。All Aboutの専門家は次のように説明している。

 

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急性膵(すい)炎とはこんな病気?

消化器系の専門医、染谷貴志氏によると、すい臓にはたんぱく質を分解する酵素であるトリプシンのもととなるトリプシノーゲンが存在し、これが様々な原因で活性化されると、すい臓の組織を自己消化してしまう(体の組織はたんぱく質で出来ている)。この状態が急激に起こるのが急性膵炎だという。アルコール摂取や胆石症が膵炎発症の成因として頻度が高いと染谷氏はしている。

 

症状としては、急激にみぞおちから背中にかけて痛みが走り、吐き気や嘔吐、発熱が見られることもあるという。この痛みは脂肪分の多い食事やアルコールを摂取すると悪化することがあり、前かがみにうずくまると、痛みが和らぐという特徴もあると染谷氏は述べている。

 

胆汁の成分からできる胆石、総胆管結石とはなにか?

ko-daiさんは総胆管結石が原因で急性重症膵炎となったというが、総胆管結石とは何か。

  

染谷氏によると、肝臓は生体内の老廃物や有害物質を代謝・解毒し、胆汁として体外に排出する機能を持っていて、胆汁の主な成分はコレステロールやビリルビンなど。この胆汁は一度胆のうに蓄えられた後、胆管を通って十二指腸に流れるが、胆汁中の成分が析出することにより、石となるという。

 

多くは胆のうで石となるため、それを胆石(胆のう内結石)と呼ぶが、まれに胆管(肝内胆管、総胆管)に石ができることもあり、それらは肝内胆管結石、総胆管結石と呼ばれると染谷氏は解説している。

 

胆石が急性膵(すい)炎の原因になる?

日本医師会によると、胆石症は、胆石が胆嚢や胆管の中にできる病気で、膵炎の原因として多い。胆管とすい管は十二指腸乳頭部という共通の出口をもっていて、胆石症によってこの乳頭部に胆石がつまると、すい臓にすい液がたまるとともに、胆汁がすい管に逆流し、すい液が活性化されて膵炎が起こるのだという。

   

注意したい初期症状は?

すい臓などに関わる病気で、注意したい初期症状について、染谷氏は次のように解説している。

 

・黄疸

黄疸とは、眼球結膜(いわゆる白目のところ)や、皮膚が黄色くなる状態。ビリルビンという物質が皮膚や粘膜に沈着することで黄疸となる。肝機に能障害があれば、ビリルビンが胆汁に排泄されなくなって、血液中のビリルビン濃度が上がって黄疸となって現れるほか、胆石などで胆汁の流れが悪くなっても起こるという。

 

・倦怠感、食欲低下、吐き気など

あまりはっきりしないような消化器の症状は急性肝炎、肝硬変などの肝臓の病気では共通して見られる症状。逆に肝臓の病気ではよほど進行しない限り、症状が出ないことも。

 

・皮膚のかゆみ

黄疸が出てくるような肝臓の病気や、原発性胆汁性肝硬変といった特殊な病気では、皮膚のかゆみが出てくることもあります。皮膚がかゆいとき、もしくはじんましんが出てきたときに、「内臓に問題がないか?」と疑う必要がありそうだ。

 

・痛みや発熱

みぞおちからやや右側の肋骨の下の辺りの痛み、および右の背中に痛みが広がったり、みぞおちの辺りの不快感が認められ、さらに発熱もあるような場合は胆石発作が疑われるという。

 

・脂肪便

通常の糞便が茶褐色なのは、胆汁色素ビリルビンによるもの。そのためビリルビンが腸管に分泌されない状態(慢性すい炎や胆管結石による胆管閉塞など)では、真っ白な脂肪便が見られることがあるという。

 

上記症状が見られたり続いたりする場合には、重症化する前にためらわずに受診したい。

 

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