
(質問)
転職イベントで転職先が見つかることってあるんですか? ネットの方が効率的な気がします。
(回答)
転職イベントは1日で多くの企業の採用担当者の話を聞ける、雰囲気を直接感じることができる、カジュアルな面談を受けることもできる、元々興味関心のなかった業界や企業との偶然の出会いがある、といった求人サイトとは違う転職イベントならではの利点があります。
詳しくは以下で解説します。
転職イベントのメリット・デメリット
近年ではネット上で情報を集めたり、オンライン面談を受けたりするなどオンライン上での転職活動が主流となっています。ですが、転職イベントで実際に企業と対面することで得られる情報や体験も少なくありません。まずは、開催されていることの多い一般的な転職イベントのメリット、デメリットをご紹介します。
メリット
・多数の企業が集まるため、効率よく情報収集ができる・採用担当者と直接話せるため、企業の雰囲気やカルチャーを肌で感じ取れる
・カジュアルな面談や質問タイムを設けている企業もあり、疑問をその場で解決できる
・事前に考えていなかった業界や職種に触れる機会がある
・自分の興味の範囲外と思っていた業界や職種が急に魅力に思えてくるような出会いもあり得る
・キャリアや転職の相談ができるコーナーがある
・来場者限定の選考フローが用意されているケースもある
デメリット
・時間や場所に制約がある・転職したい職種や業種が限定的な場合、自分の希望に合致する企業が出展していない可能性がある
・出展企業以外の情報が得られない
・自己紹介や質問の準備、適切な服装などの準備が多少は必要
例えばマッチングアプリでも、見ているだけと実際会うのとでは、情報量も違うし、想定との差異も発生しますよね。転職イベントでは、そういった差異が少なく、企業の雰囲気が感じられるというのが最大のメリットです。
転職イベントがおすすめの人
転職は効率的なことよりも、自分に本当に合った企業を見つけることの方が重要です。その点、転職イベントでは企業の雰囲気を感じられるだけでなく、経験したことのない業界や分野の生の声を聞くこともできます。特に、どんな人と働くかを重視したい方や、今の会社の人間関係に不満があるような場合には、参加してみることで大きなメリットが得られるはずです。
また、転職イベントに参加すると必ず面接を受けなければいけないのか? と気になる人もいるのではないでしょうか。転職イベントは企業と転職希望者のリアルな出会いの場を作るために開催されている場合が多く、まずは情報収集をしたいという目的での参加でも問題ありません。一日に多くの採用担当者の話を聞くことができることがメリットのため、あまり数を絞らず積極的に話を聞いてみるといいでしょう。
効率よく活用するためのポイント
転職イベントを最大限に有効活用するためには、参加する前に自分のキャリアの方向性や希望する職種、企業の条件を整理しておくことが大切です。特に、自分の経験が市場でどのように評価されるかや、どのような企業にマッチするのかを理解しておくと、イベントでの効率がぐっと上がります。転職を考え始めたばかりで、自分の経験からどんなキャリアに転身できるチャンスがあるのか、自身の経験の市場価値が分からない、そもそも自身の志向も整理できていないという方もいるかもしれません。そういったときは、まずは転職エージェントを利用して、企業の選び方や受け方のアドバイスを受けることもおすすめです。
転職サイト、転職イベント、双方に違ったメリットがあります。転職イベントで興味のある企業を見つけ、その後転職サイトで詳細情報を調べるといったように、補完的に利用するのもいいでしょう。転職活動のゴールは自分に合った転職先を見つけることです。転職イベントも、1つの手段としてぜひ活用してください。