未成年の飲酒にまつわるニュースが連日テレビなどで報じられている。

  

ロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(27)が、当時未成年だったタレントのほのかりん(20)と飲酒した事実を認め、活動を自粛することを公表した。

  

慶大の「ミス慶応」を運営する慶應義塾広告学研究会は4日、今年開催予定だった「ミス慶應コンテスト2016」を中止すると発表。同会では9月、活動の一環で行った懇親会において、複数の未成年が飲酒したほか、指名して強要する行為などがあったといい、大学側が解散命令を出したためだという。

   

このように未成年者の飲酒のトラブルが相次いでいるが、そもそも、20歳まで飲酒できないのはなぜなのか。そして、未成年への飲酒についてはどのような罰則があるのだろうか。これに関して専門家がAll Aboutで以下のように解説している。

    

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未成年者飲酒禁止法とは?罰則は?

未成年の飲酒については未成年者飲酒禁止法という法律で規制されている。ビール酒造組合のホームページによると、未成年者飲酒禁止法では、満20歳未満の者(未成年者)の飲酒を禁止しており、さらに未成年者の親権者や監督代行者に対して、未成年者の飲酒を知った場合、これを制止する義務を規定している。制止しなかった親権者や監督代行者に対して、科料(1,000円以上1万円未満の金銭を払うこと)を科すこととなっている。

  

また、同法では酒類を販売する営業者が、未成年者に対して飲酒することを知りながら、酒類を販売・供与することを禁止している。もし未成年者が飲酒することを知りながら販売などをした場合、50万円以下の罰金を科すという。

  

なお、飲酒騒動によって活動自粛を発表している川谷は、「監督代行者」には当てはまらず、法令違反とはならないとの報道が多い。

  

なぜ飲酒は「20歳から」なのか?理由は?

なぜ日本では、20歳未満という年齢で飲酒を禁止しているのだろうか。これに関して医学博士の狭間研至氏によると、子どもの身体は、大人とは違うスピードで変化・成長していくという。骨や脳も急速に成長・発達していくが、アルコールは臓器の成長にも深刻な影響を及ぼすため規制が必要なのだという。

  

具体的な影響としては、脳の神経細胞を破壊する、性の成長が妨げられる、背が伸びにくい、骨折しやすいなどの影響があると、教育コンサルタントの上野緑子氏は説明している。

  

また、体格が小さく、臓器の発達が完了していない子どもの飲酒は、アルコール依存症へのリスクを高めることも狭間氏は指摘する。さらには、お酒を飲むと誰しも自制心がゆるみがちになるが、子どもの場合は、アルコールによる影響を受けやすく、思わぬ怪我や事故につながってしまう可能性もあると狭間氏は説明している。

   

これらを踏まえて、狭間氏は「子どもは『小さな大人』ではなく、アルコールの観点からも子どもに対する特別な配慮が必要である」と述べている。 

  

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