「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが、正しい処分の方法を解説します。
(今回の質問)
掃除機を捨てたいです。楽に処分するにはどうすればよいですか?
(回答)
住んでいる自治体によりますが、基本的には燃えないゴミか粗大ゴミとして処分します。また、バッテリーは別で処分しないといけないので気を付けましょう。
燃えないゴミか粗大ゴミとして処分しましょう
家電の捨て方は自治体によって大きく変わってきますが、掃除機の場合は、燃えないゴミ、粗大ゴミのどちらかになります。これは、2013年にスタートした「小型家電リサイクル法」の対象のため。この法律は小型家電に含まれている貴金属やレアメタルを有効活用するために成立しました。同様に「小型家電リサイクル法」の対象であるスマートフォンや携帯電話、ゲーム機などの小型家電の場合、家電量販店や役所などに設置されている小型家電用の回収ボックスに投入することで廃棄ができます。ただし、入れられるのは、縦15cm、横30cmの投入口に入るデジタル機器のみ。掃除機は回収ボックスでの廃棄はできません。また、宅配便回収による廃棄方法もありますが、この場合、送料がかかります。
そうなると、自治体で処分するのが基本となりそうです。自治体によっては、大きさ次第で燃えないゴミとして処分することができます。例えば、東京都町田市では掃除機は本体とホース、ヘッドなどをばらして、40Lの指定袋に入れて燃えないゴミとして捨てることが可能。この場合、延長パイプなどがはみ出しても大丈夫です。対して、世田谷区の場合は30cmを超えるものは粗大ゴミとなります。
バッテリーは別で処分する必要があります
さらにコードレススティック掃除機やロボット掃除機などバッテリーを搭載している製品は、バッテリーを取り外して別に処分する必要があります。町田市の場合は月に1回、小型充電式電池の回収日があり、回収カゴに入れて廃棄できます。世田谷区の場合、区では回収していないため、家電量販店などにある「小型充電式電池リサイクルBOX」にいれて廃棄することになります。
バッテリーを普通のゴミとして出してしまうと発火事故の原因になります。バッテリーを搭載する掃除機は正しく捨てましょう。
All About ガイドがすすめる掃除機:パナソニック「MC-NX810KM」
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。