遠藤憲一さん主演、時の総理大臣・武藤泰山が国民の誰かとランダムに“入れ替わってしまう”ドラマ『民王R』(テレビ朝日系)。10月29日放送の第2話では、曽田陵介さん演じる孤独な若者との入れ替わりが発生し、予想だにしない展開に。ストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられたコメントとともに今後の見どころを紹介します。
>前回(第1話)のあらすじはこちら
第2話のあらすじ
引退を間近に控えながらも再び総理大臣の座に就いた武藤泰山(遠藤憲一)は、未曽有のテロに巻き込まれ、全国民とランダムに入れ替わってしまうことに。秘書の冴島優佳(あの)との入れ替わりから戻った泰山が次に入れ替わったのは、闇バイトに手を染めようとしていた孤独な若者・木下直樹(曽田陵介)。
不況や物価上昇のあおりを食らい、低賃金で奨学金や借金の返済に追われていた直樹。泰山として出た会議で、「選挙に行かない若者への救済は必要ない。自己責任だ」と語る政治家たちを見て、政治への関心も未来への希望も持てるわけがないと話します。一方、直樹になった泰山は、直樹のような若者が置かれた孤独で厳しい環境を実感しながらも、現状を打破しようと気合で奔走。
「金のために政治家になったわけじゃない」という泰山に心を動かされた直樹は一念発起。官房長官の“カリヤン”こと狩屋孝司(金田明夫)からレクチャーを受けながら、自身も総理・泰山として若者支援に予算を組むよう提案。不足分には総理の報酬をあてると宣言します。会見の最中に入れ替わりから戻った泰山は撤回しようにもできず、半ばやけっぱちで年俸4000万円を全額返納することに。こうして史上初の無給総理が誕生するのでした。
「今の世相をめちゃくちゃ反映した社会派ドラマ」
貧困にあえぐ若者が手を染めてしまう闇バイト、負担として圧しかかる奨学金、上がらない賃金、若者の不遇と孤立。「若者は選挙に行かないから」と見放されてしまえば、「どうせ変わらないから」とますます選挙に行かなくなるという負のループ。作中では、泰山と直樹の入れ替わりが、そんな状況を変えていく一手となりました。
X(旧Twitter)では、「今の世相をめちゃくちゃ反映した社会派ドラマだよね」「第2話もいまの日本の問題に迫ってておもしろかったー!」「官房長官兼総理代行としてオーバーヒートしているカリヤンが嬉しそうに若者政策のレクチャーするのもよかった」「改めて『自己責任』ってなんなのだ。個人の努力不足に還元してしまうのはかなり乱暴」「他党の悪口じゃなくてこういう理想を語ってくれよ」など、“若者と政治”に関してさまざまな思いが寄せられています。
「無給総理大臣、最高に格好いいwww」
政治にも人生にも希望を持てない若者の心を、情熱と理想で動かした泰山。その結果、4000万円を返納し無給で総理大臣を務めることに。
Xでは「無給総理大臣てw」「パワーワード(笑)」「無給総理、最高に格好いいwww」「4000万返納で流石にダメージ受けてて草。国民からの信頼度はアップしまくってんだから良いじゃん!」「実際にやって欲しい。議員も」「いやでもホンマに政治家達は最低1年くらいは一般企業の給与並みで生活すべきよ…」などのコメントが続出しています。
第3話で泰山が入れ替わるのは、5歳の保育園児・早瀬信太(吉本凪沙)。一連の出来事はアメリカ政府が黒幕である可能性が浮上する中、大統領選で再選を果たしたバーガー大統領が緊急来日することに。このタイミングを偶然の一致で片づけることはできない、と刈谷らと協議する中での入れ替わり。
泰山は保育園を抜け出し、バーガー大統領との会談に向かうことを決意するが……!? エンケンさんの5歳児演技、吉本凪沙さんの堂々たる泰山演技に注目です。
この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。