遠藤憲一さんが主演するドラマ『民王R』(テレビ朝日系)が10月22日より放送スタートしました。2015年に遠藤さん、菅田将暉さんのダブル主演で放送された痛快“入れ替わり”政治エンターテインメントドラマ『民王』が、令和版としてリニューアルし再起動。
第1話のストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられたコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第1話のあらすじ
9年前には内閣総理大臣を務めながら、今は政治家を引退間際の武藤泰山(遠藤憲一)に、民政党最大派閥を率いる二木正一(岸部一徳)から連絡が入ります。不祥事のオンパレードで内閣支持率5%という結党以来の窮地を救うべく、再び総理大臣の座に就くよう命じられ、「とりあえず」引き受けることにした泰山。
再び官房長官の座に就けると喜ぶ狩屋孝司(金田明夫)、書生の田中丸一郎太(大橋和也)とともに新たな公設第一秘書を探す中、前任秘書・貝原茂平(高橋一生)の推薦で冴島優佳(あの)がやって来ます。
成田育英財団出身の優秀な人材だという優佳は、早速武藤内閣の閣僚案を提案。しかし、しがらみに捕らわれる泰山は二木をはじめとした長老らの指示に従うほかなく、泰山を見込み違いだと失望する優佳。その矢先、泰山のテレビ番組出演中に泰山と優佳が入れ替わってしまいます。
混乱する優佳は、泰山の姿で二木への暴言を連発。恩を仇で返すのかと二木は怒り心頭に発するも、発言を撤回し謝罪会見を開けば丸く収めると言います。優佳は不本意にも会見を行う代わりに、父の法事のため実家へ帰るよう泰山に依頼。そこで泰山は、優佳の父も“政治に殺された”過去や、彼女の政治に対する志に触れます。
「理想を語れなくてどうする? 話し合って決めるのが民主主義じゃないのか?」——入れ替わりが戻っても、そんな優佳の思いを尊重した泰山。二木や民政党への不満をぶちまける結果となった会見は、逆に世論の支持を集め、泰山は再び総理大臣に就任します。しかし、泰山にまた“入れ替わり”が発生。警視庁公安部の猫田マモル(山時聡真)によれば、某国のハッキングによる今回の入れ替わり対象は全国民で——。
遠藤憲一と入れ替わるあのちゃんが「演技上手すぎる」
前作の『民王』で泰山との入れ替わりをした息子・翔役の菅田将暉さんは、本作ではナレーションで登場。今回の入れ替わり対象は全国民ということで、毎話、総理大臣と国民の誰かがランダムに入れ替わってしまうという奇想天外なストーリー、そして遠藤憲一さんとの”入れ替わり”演技が見どころです。
第1話で入れ替わったのは、あのさん演じる優秀な秘書・優佳。遠藤憲一さんの渋さと豪快さを体現した入れ替わり演技、謝罪会見で政治に対する思いをぶちまけるシーンの熱演にX(旧Twitter)では称賛が殺到。「あのちゃんの演技上手すぎる」「あのちゃんが真の女優だった」「マジで引き込まれた…圧巻」「エンケンと入れ替わったあのちゃんの演技よすぎる!w」「あのちゃんのマネするエンケンさんが可愛すぎる。やや内股だし。エンケンさんのマネする俳優さんは大変だな」などのコメントが寄せられています。
溝端淳平のせりふにX総ツッコミ「まんま進次郎構文」
また、今の政治や政治家たちに対する国民の思いを代弁したかのような設定やせりふの数々にも注目が集まっており、「『徹底的に話し合って、話し合って、話し合うのが民主主義ってもんだろう』選挙期間中にこれを流す意義」「マジか…!溝端淳平は進次郎か!『私がいつかこの国の総理になるときには……私が総理になるってことですから』まんま進次郎構文!」「あからさま過ぎてwww」「今の政治家全員見てくれ!」などのコメントが飛び交っています。
第2話では、総理執務室で頭痛に見舞われた泰山は、気が付くとどこかの山中でシャベルを片手に立っており、目の前には両手を縛られ頭から血を流して、ぐったりと木にもたれかかる1人の男が——。まさか殺人犯と入れ替わってしまったのか!? ランダムな国民との入れ替わりが、総理大臣・武藤泰山と彼らの政治にどう影響を与えていくのでしょうか。目が離せません。
この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。