日本を訪れる外国人は、日本のどんなところに魅力を感じ、一方でどのような点に苦手意識や疑問を抱くのでしょうか。実際に話を聞いてみました。
「日本は平和で安全で清潔な場所」
今回、お話をうかがったのは20代のドイツ人男性・アーメットさん(仮名)。ドイツ在住です。ドイツ人と日本人との違いを聞いてみると、「日本人は集団性を持ち、社会からはみ出さないように気を配り、そのためにルールをよく守ります。それに比べて、欧米諸国は自己中心的です。ドイツでは、ほとんどの人が自分の快適さや利益にしか関心がない。そのため、日本はより平和で安全で清潔な場所なのだと思います」とのこと。
ほかにも、「日本人はとても身なりがいいと思います。ドイツ人はあまり着飾らないし、見栄えを気にしない。ドイツ人は見た目よりも機能性を重視するからです」と話してくれました。
東京で実感したことは「住まい探しが簡単」
日本で便利だと思ったことを聞くと、「新幹線は移動にとても便利です。また、夜でも開いているコンビニやスーパーは、スナックや飲み物がほしくなったときにとても助かります」と言います。さらに、「東京では、アパートや部屋を探すのはとても簡単です」とのこと。
「ドイツでアパートを探すのは、とても難しいんです。ほとんどの人は個人から直接借りるので、ネットの掲示板で検索し、たくさんの問い合わせフォームを送らなければならないんです。私は300件以上の申し込みフォームを送りましたが、返事は5件ほどしか来ませんでした。大家は会社ではなく普通の人なので、自分勝手に考えたり法律を知らなかったりするので、ほとんどが悪い大家です」と教えてくれました。
ドイツより別次元レベルで「ひどい」と思ったことは?
さらに、「日本の梅雨の時季は、とても過ごしにくくて厳しいと感じました。でも、雷雨や大雨さえなければ、爽やかに過ごす方法はたくさんありますね」と言います。梅雨の間を爽やかに過ごす工夫、次の機会にぜひ詳しく教えてもらいたいです!
時計好きなアーメットさんが好きな日本のブランドは?
最後に、アーメットさんに好きな日本のフレーズを聞くと、「しょうがない」だと教えてくれました。新幹線や家探しなど、便利な面がある一方で、変革しにくい官僚体制やジメジメと続く「梅雨」に不便さを感じたアーメットさん。日本では、どんなときに「しょうがない」のフレーズが飛び出したのでしょうね。