今回は、日本在住歴10年のアメリカ人男性に話を聞いてみました。
日本人に本音で話しても「それ、本当に言ってるの?」と返されることも
インタビューに応じてくれたのは、アメリカ・ハワイ州のラナイ島出身のBさん(仮名)です。2014年に来日してからは、英会話教室で教師として勤務。その後日本人女性と結婚し、現在は仕事をしながら3人の子どもを育てています。Bさんに、日本とアメリカを比較してカルチャーギャップを感じる点を聞いてみると、「本音と建て前の文化」だと話してくれました。
「ハワイに住む人は秘密を作らず、思ったことは相手に伝える傾向がありますが、日本人は、あまり本音を話さないという印象があります。例えば仕事でアイデアを出したとき、それがあまりよくないアイデアであっても、日本人は濁した言い方をする。ハワイの人は、違うと思ったら『違う』とはっきり率直に意見を出します。あとは、こちらが本音で話しているときも、『それ、本当に言ってるの?』という感じで、日本人に本心かどうかを疑われることも」
一方で、行動や考え方については、日本の方が好きだと言うBさん。
「アメリカ人は自分の好き勝手に、自由に行動する人が多いのですが、その意味では規律を大事にする日本の方が好きです」
ハワイでは「盆踊り文化」が浸透している
Bさんの出身地であるハワイ州で流行している日本の文化についても聞いてみました。「ハワイでは、日本の盆踊り文化が流行しているんです。現地の人も日本人も交じってみんなで踊ります。むしろ、日本に来てから『盆踊りって日本の文化なんだ』と気付いたくらいです!」
ハワイ州では、6~9月頃にかけて盆踊り(盆ダンス)のイベントが数多く開催されているとのこと。その多くが仏教系寺院で催され、Bさんが言うように現地の人はもちろん、日本人も交じって踊るのだとか。
また、足袋の形状をした靴も流行しているといい、このような靴そのものが「足袋」と呼ばれ、親しまれているといいます。特に、釣りに行くときなどによく履くそうです。