iOSサポート対象外のiPhoneユーザーの中には、買い替えを検討している人もいるのではないでしょうか。iOSのサポートが切れたiPhoneを使用し続けるのは何が問題なのか、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
iOSのサポートが切れたiPhoneは使用してはいけませんか?
(回答)
iOSのサポートが終了したiPhoneは、使用すること自体はできますが、いくつかのリスクがあります。そのため、できる限りサポート対象となっているiOSをインストールしたiPhoneの使用がおすすめです。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
iOSのサポートが終了すると何ができなくなる?
iOSのサポートが切れてしまったiPhoneにできないことや、使用できない機能やサービスがあります。■セキュリティーアップデートの受信
iOSのサポートが終了すると、セキュリティーアップデートが提供されなくなります。これにより、新しい脅威やウイルスからの保護ができなくなります。
■アプリのアップデート
アプリの多くは、古いiOSでも動作するようにできていますが、あまりに古いiOSは動作の対象外となる場合も。対象外になると、アプリが使えなくなったり、正常に動作しなくなる可能性があります。
■新機能の利用不可
iOSに追加される新しい機能や改善点は、古いバージョンには提供されません。そのため、最新のiOSが提供する便利な機能やパフォーマンスの改善を利用できなくなります。
■互換性の問題
アクセサリやサービスによっては、古いiOSと互換性がなく、使用できないケースがあります。例えばApple Watch Series 9の対象モデルは「iPhone XS以降」で、対象バージョンは「iOS 17以降」と設定されています。
iOSのサポートが切れたiPhoneを使用するリスクとは?
一部重複する内容もありますが、iOSのサポートが切れたiPhoneを使用し続けることのリスクについても解説します。■セキュリティーリスク
セキュリティーアップデートが受けられないため、ウイルスやマルウエアの攻撃に対して脆弱(ぜいじゃく)になります。また、データ漏えいや不正アクセスのリスクが高まります。
■プライバシーの危険性
新しいセキュリティー脆弱性が発見された場合、サポートが終了したデバイスでは、それに対処する手段がありません。そのため、プライバシー情報が流出するリスクが高まります。
■アプリの動作不良
一部のアプリは、新しいiOSでのみ動作するように設計されているため、古いiOSでは正しく動作しない、または使用できない場合があります。
■互換性の欠如
新しいデバイスやサービスが古いiOSと互換性がない場合、iPhoneの使用が制限されることがあります。例えば、Apple Watchの新しいモデルや一部のスマートホームデバイスは、最新のiOSでのみ動作する場合があります。
サポートが終了したiOSを使用することは可能ですが、セキュリティーやプライバシーのリスクが高まるため、推奨されません。できるだけ最新のiOSバージョンをサポートするデバイスへのアップグレードを検討した方が良いでしょう。
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。