最新の「チームラボ」は今までとどう違う? 麻布台ヒルズの新ミュージアムで異空間没入体験【リポ】

東京・麻布台ヒルズ内に「チームラボ」の常設展としてオープンした「チームラボ ボーダレス」。豊洲の「チームラボ プラネッツ」や、埼玉の「チームラボ どんぐりの森(※現在は終了)」を体験してきた筆者が、新しいアートミュージアムをリポートします!(サムネイルは筆者撮影)

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壁を飛び回る鳥に触れると、花火のようにはじけて美しい光の輪が広がる
作品名《花と人、コントロールできないけれども共に生きる‐A Whole Year Per Hour》、《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス:境界を越えて飛ぶ》

2月に麻布台ヒルズにオープンした「森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス」。東京の屋内常設展示としては豊洲「チームラボ プラネッツ」に続く2つ目のミュージアムで、豊洲とどのような違いがあるのか気になるところです。そこで早速、体験してきました!

麻布台チームラボは「地図のないミュージアム」

「チームラボ」の最大の特徴は、広い屋内空間、自然の水、歴史的建造物の壁面などに映し出される、美しい光のアート。一歩踏み入れれば異世界の中に迷い込んでしまったような没入感を味わうことができます。
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ある道を抜けると、どこまで続くのか分からない光の空間が現れる
作品名《Aurora Circle》Light Sculpture
豊洲の「チームラボ プラネッツ」は水の中に入って体感するアートミュージアムですが、麻布台「チームラボ  ボーダレス」のコンセプトは、「地図のないミュージアム」。真っ暗な入口を入ると、光のアートが描かれた広い空間に入り、そこから幾重にも作品が広がっています。

麻布台にぴったりな大人のアート空間。外国人観光客も「アメージング」

“地図がない”というだけあって、どこに行けば何があるのか分からないままさまよい、突然現れる壮大なアートに圧倒されながら展開していく「チームラボ  ボーダレス」。

丘のような広い空間では、滝のように壁を流れていく漢字に手を触れるとその文字のアートが飛び出します。例えば、落ちてくる「虹」という文字に触れると、空いっぱいに現れる大きな虹を見ることができたり、「鳥」という文字に触れると、広い空間中を美しい鳥がぐるりと一周飛び回ったりするのです。
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次々と姿を変える動物たちのエリア
作品名《Nirvana:Fleeting Flower Shimmering Light》
各エリアにつながる通路では、昔話に出てきそうな墨で書かれたうさぎやカエルたちが大名行列を作って歩き、それに触れると「何?」とでも言うようにこちらを振り向くのです。隣のエリアでは、美しい花でできた動物たちが歩き回ったりと、ムービーを撮りたくなるような映像表現がいっぱい。

光るキノコのような傘が空間いっぱいに広がり、それをかき分けて次のエリアに進んでいく……など、冒険心をくすぐられるような仕掛けも。
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おとぎ話の世界に迷い込んだような不思議で神秘的な世界
作品名《地形の記憶》
土地柄もあってか、外国人観光客もかなり多く、神秘的な空間をそれぞれの方法で楽しんでいました。もちろん子ども連れや年配者も多く、年齢や性別、国籍も問わず全ての人たちが楽しめる、まさに「ボーダレス」な空間。気付けば滞在してから2時間は過ぎていましたが、おそらくまだ見ていない場所があったのではないかと思います。
Bubble
フォトジェニックな光の球体の空間
チームラボ《Bubble Universe: 光の球体結晶、ぷるんぷるんの光、環境が生む光 - ワンストローク》(c)チームラボ
また、同じ展示でも日にちや時間によって映る映像が変わるため、何度来ても新しいアート空間に入ることができるそうです。

「スケッチオーシャン」で自分が書いた魚は「絵の表情が変わる」

今回、最も楽しみにしていたのは、自分の絵が壁面を泳ぐ「スケッチオーシャン」エリア。他のミュージアムでもこのような仕掛けを体験したことがありますが、このエリアのすごいところは、自分の絵の表情が変わること。
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大きな海を泳ぎ回る自分の絵は、見ても触っても楽しい!
​​​​​チームラボ《スケッチオーシャン》(c)チームラボ
クレヨンで描いた絵をスキャンしてもらうと、壁面にその絵が写し出され、“まばたき”をパチパチ。絵に触ると目をバツにし、「キャ~!」と言わんばかりに逃げていきました。その目で涙を流したり、ハートを出したりと表情豊かで、本当にかわいい!
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このように描いた絵が…
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このように映し出され、コロコロと表情を変え広い海を泳ぎ回ります!

人気エリアなので、お絵描きゾーンに行くまでに少し並びますが、並ぶ価値のあるワクワクエリアです。

描いたアートは「ハンドタオル」「Tシャツ」にしてお土産に!

ミュージアム内でたっぷり遊んだ後は、麻布台ヒルズ内を少し歩いた場所にある「スケッチファクトリー」へ!

ここでは、先ほど壁面に映し出す際にスキャンされた絵が自動的に保存されており、出口付近に貼られているQRコードを読み込むと、自分の絵を探し出すことができます。
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先ほどの絵がこんなにかわいいハンドタオルに!

絵に合わせた背景が自動的に設定され、おしゃれなTシャツやハンドタオルに加工してもらうことができます。絵を取っておくよりもグレードアップ感が増して、施設を出た後も楽しめますよ!

予約時間に余裕をもって行動しよう

麻布台ヒルズは施設内がとにかく広いため、時間に余裕をもって移動するのがおすすめ。64階建ての「麻布台ヒルズ森JPタワー」から「麻布台ヒルズレジデンスA・B」、庭を挟み「ガーデンプラザA・B・C・D」が東西に長く広がります。
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東西に細長く高低差のある「麻布台ヒルズ」は慣れていないと迷ってしまう
 「チームラボ・ボーダレス」があるのは「ガーデンプラザB」の地下1階ですが、それがどこにあるのか、慣れていないとたどり着くのがひと苦労。チケットは30分刻みの事前予約制なので、時間に遅れないように注意が必要です。予約時間を過ぎないよう早めに到着し、場所をチェックしておくのが安心ですよ。

<DATA>
森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス

開館時間:9~21時
閉館日:不定休(公式Webサイトを参照、9月17日、10月22日、11月22日、11月26日)
※10月1日、11月12日は17時閉館(最終入館16時)
※全時間事前予約制 公式サイトより購入可能
※最終入館は閉館の1時間前
※EN TEA HOUSEは会館の1時間後にオープン、ラストオーダーは閉館の30分前

<アクセス>
麻布台ヒルズ ガーデンプラザB 地下1階
東京都港区麻布台1-2-4
※会場専用駐車場はありませんので、公共交通機関か麻布台ヒルズの駐車場をご利用ください
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