そもそもメルカリでは、商品の手渡しはできるのでしょうか。「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。
(今回の質問)
メルカリで商品が購入されました。送料をかけたくないので商品を手渡ししたいです。可能ですか?
(回答)
手渡し自体は可能です。ただし、相手に強要するのはNG。そして手渡しをする際には注意点もあります。
詳しくは以下で解説していきます。
手渡しを強要するのはNG
配送方法をメルカリ便以外にしておくと、商品が購入された時点で送り先が分かります。それを見て、手渡し可能な範囲だと判断ができる場合もあります。特に、大型の商品で送料が高くなってしまうとしたら、手渡しの方が安いと思うこともあるでしょう。手渡しをしたいと思っても、相手に強要するのはメルカリの禁止行為になります。そのため、購入者に連絡をして、手渡しの相談をします。手渡しの場合は互いの顔が見える取引になるので、購入者が嫌がることもあるでしょう。そうなったら手渡しは諦めて、通常通り発送の手続きをします。
手渡しをする際の注意点は?
購入者が手渡しを承諾してくれたら、まずは受け渡しの場所や日時を決めていきます。受け渡し場所ですが、相手の自宅へ直接行くのは避けたほうがよいかもしれません。互いに住所が分かっている状態とはいえ、不快に感じる人もいるでしょう。例えば公園の駐車場などがよさそうです。
そして、1人で受け渡しをするのではなく、家族や友達などと一緒の方が安心。万一トラブルが起きた時、知り合いがいれば心強いものです。その場で商品を確認してもらい、問題がなければ発送通知をして相手に受取評価をしてもらいましょう。取引が完了すればOKです。
手渡しは稀な方法……事前に「手渡しOK」と記載するのも手
手渡しの場合には直接会うことになるので、顔も分かってしまいます。またメルカリ便を設定していると、送り先が見えないので、手渡しをしようとは思わないかもしれません。筆者自身、手渡しの経験はありませんから、非常に稀な取引方法といえるのでしょう。しかし、手渡しをすれば送料がかかりませんから、出品時に「手渡しOK」と商品名や商品説明に書いておくのも1つの手です。購入者は出品者の発送元の都道府県を見て判断するでしょうから、手渡しを希望するユーザーが購入してくれるかもしれません。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。