電子レンジの汚れを落とすのが面倒で放置しています。危険でしょうか？【家電のプロが解説】

電子レンジの汚れをついつい放置してしまっている人もいるかもしれません。そのまま使い続けた場合、なにか危険性はあるのでしょうか。

「All About」ガイドで、調理家電に詳しいコヤマタカヒロが回答します。
  どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

悪臭・発火の原因になることも……

毎日電子レンジを使っていると、食材の水分や油などが庫内にこぼれてしまうことがあります。特にカレーやシチューなど粘度のある食材を温めたときは、突沸（急激な沸騰）が起きて庫内を汚してしまうことがあります。

こうした汚れをそのままにしていると、その後の加熱によってこびりつき、拭き取れなくなっていきます。この残った汚れが悪臭の原因になることもあります。

また、さらに怖いのは汚れが炭化してしまうと発火するリスクがあることです。ドアのすき間や壁になどに付着した汚れを見落とすことで発生する可能性があります。

炭化する前に掃除しましょう

そのため、汚れはすぐに掃除するのがおすすめです。こぼれてすぐの状態ならふきんやキッチンペーパーなどで拭うだけでもある程度きれいにできます。

スチームオーブンレンジの場合は、内臓のスチーム機能を使って庫内を掃除するクリーニングコースを搭載しています。定期的にそのコースを利用して掃除しましょう。スチームが終わった後はキッチンペーパーなどで、浮いた汚れを取っておきます。

また、通常の電子レンジなどの場合は、耐熱容器に水200ミリリットルと重曹（クエン酸）大さじ1を入れて、約5分加熱します。庫内が冷めるまでしばらく置いた後、浮いた汚れをしっかりと拭いていきましょう。

弱アルカリ性の重曹は油汚れやカビなどの産生の汚れの除去ができます。また、弱酸性のクエン酸は水アカなどアルカリ性の汚れが除去できます。汚れがこびり付いて炭化する前に、定期的に掃除するのがおすすめです。

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