「All About」ガイドで、白物家電やデジタルガジェットに詳しく、企業のPR戦略やPR支援も行うコヤマタカヒロが回答します。
(今回の質問)
エアコンは何年くらいで買い替えればいいですか? 寿命の目安が知りたいです。また、買い替えずに修理を選んだ場合、どの程度の金額がかかるのかも教えてください。
(回答)
平均寿命は13.7年ですが、10年以上使っているなら壊れる前に買い替えがおすすめです。修理にかかる費用は故障の原因次第ではありますが、基板交換ともなれば5万円以上かかる場合もあります。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
購入後10年が経過している場合は買い替えを検討しましょう
内閣府による消費動向調査(令和2年3月)によると、2人以上の世帯のエアコンの平均使用年数は13.7年とのこと。買い替えの理由は68.1%が故障で、13.6%が上位モデルへの買い替え、7.3%が住居変更、11%がその他となっています。このように、エアコンは一般的に13年以上使えることが多いようです。ただし、注意したいのが故障したとき。エアコンの修繕部品をメーカーが保有している期間は約10年のため、型落ちで買ったエアコンなどは、13年より前に修理部品がなくなる可能性があります。これらを加味して考えると、エアコンは購入してから10年ぐらいが経過したら、買い替えを検討するのが良さそうです。
また、エアコンの性能は年々上昇しており、特に省エネ性は格段に上がっています。10年前のエアコンと最新エアコンでは年間電気代が全然違うなんてことも。問題が起きたときに修理するのも方法ですが、買い替えた方がおトク、なんてこともあります。
修理の場合は5万円以上かかることも……
なお、エアコンの故障の原因で多いのが電気系統、回路の経年劣化、そして冷媒や配管不良など。1、2万円で直ることもありますが、基板交換ともなると、修理に5万円以上かかることもあります。買い替えるか、修理するかは最新エアコンの省エネ性能と、修理代などを加味して検討する必要がありますが、基本的に10年以上たっていたら買い替えがおすすめ。特に、リビングのエアコンなど、生活に支障がでる場所のエアコンは壊れる前に買い替えましょう。
なお、単身世帯のエアコンの耐久年数は15.1年と少し長くなっており、使用頻度にもよりますが、子ども部屋や、寝室のエアコンなどは、もう少し長持ちです。ただし、10年が経過したら同じく、買い替えを検討しましょう。
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。