そんなiOSのアップデートについて、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
新iOSが出てもすぐアップデートしない方が良いと聞きました。本当ですか?
(回答)
特別な事情がない限りは、iOSは最新の状態にしておくことが推奨されます。ただしメジャーアップデートが行われた場合は、少しタイミングを見計らってもいいかもしれません。
“積極的”にアップデートした方が良い理由とは?
iOSのアップデートは、Appleから定期的にリリースされるソフトウエアの更新です。iOSに更新がかかる理由はさまざまですが、大きくは「新機能の追加/既存機能の改善」「セキュリティーの強化・バグの修正」の2点です。
特に後者の「セキュリティーの強化・バグの修正」は、放っておいてもメリットがありません。外部からの攻撃を防いだり、iPhone自身の不具合を解消する目的で実施しているので、すみやかにアップデートすることが推奨されます。
「新機能の追加/既存機能の改善」も、使い勝手の向上や新しい便利な機能を使えるようになるので、特別な理由がない限りは早めにアップデートをした方が良いでしょう。
アップデートを控えた方が良いケースもある?
「アップデートをしない」というのは推奨されませんが、タイミングを見計らうのは良いと、筆者は考えています。そのタイミングとは「大型のアップデートが行われたとき」です。
iOSのバージョンは「iOS ○○.△△.□□」という3種類の数字で構成されています。例えば「iOS 17.2.1」のように表記されますね。これらの数字がアップデートされるごとに増えていくのですが、それぞれ意味が異なります。
○○が増えるとき
これは「メジャーバージョンアップ」といって、かなり大規模な変更が行われます。「変更」というより「変身」に近いぐらいの違いになります。△△が増えるとき
これは「マイナーバージョンアップ」といって、小規模な機能追加、修正、改善が行われます。「今までと全く違うものになる」というほどではありませんが、既存アプリに新しい機能が追加されたりすることはあります。□□が増えるとき
これは「パッチバージョンアップ」といって、主にバグ修正やセキュリティーアップデートが行われます。何かしらの不具合が見つかったとき、それが再発しないような改善策を施したときに行われます。気を付けるべきタイミングは、主に「メジャーバージョンアップ」のときです。
大型のアップデートの場合、新しいものに生まれ変わるぐらいの違いになりますので、挙動が不安定だったり、不具合やバグが発生しやすくなったりする傾向にあります。
また、サードパーティーアプリも新しいバージョンに対応できていない場合もあります。「iOSをアップデートしたら、今まで愛用していたアプリが使えなくなってしまった」ということは珍しくありません。
そのため大型のアップデートが行われた際は少しだけ時間をおいて、その後のマイナーバージョンアップが行われた後や、愛用している他のアプリが新iOSに対応したと分かってからアップデートするのも、賢い判断だと思います。
アップデートの内容を確認する方法
アップデートされる理由や内容はさまざまで、アップデートのリリースノートにその詳細が記載されます。自身が持っているiOSが最新かどうかは、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進むと確認できます。まだインストールしていないバージョンがあれば、同じ画面にて案内が表示され、更新内容の詳細を確認できます。
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。