【渋谷】若者とインバウンドの集客を狙った「新生TSUTAYA」は新しい渋谷の顔となれるのか?

4月25日、開業から24年ぶりにリニューアルオープンし、生まれ変わった「SHIBUYA TSUTAYA」。長年多くの人々の待ち合わせ場所として親しまれ渋谷の顔とも言えるこの地で、「新生TSUTAYA」はこれからどう輝きを放っていくのでしょうか。

若者とインバウンドの集客を狙った「新生TSUTAYA」は新しい渋谷の顔となれるのか?
若者とインバウンドの集客を狙った「新生TSUTAYA」は新しい渋谷の顔となれるのか?

日本人にとってはただの横断歩道だった渋谷スクランブル交差点も、今や外国人にとって立派な観光地となっています。交差点を渡りながら楽しそうに動画を撮る人もいれば、高い位置から交差点全体の写真を撮ろうとする人も!

そこに目をつけたのが「SHIBUYA TSUTAYA」。スクランブル交差点の全景が見渡せる絶好の場所に建つ同施設は、その利点を生かして4月25日にリニューアルオープン。生まれ変わった「SHIBUYA TSUTAYA」はどんな魅力にあふれているのか、実際に訪れて調査してきました!

空港ラウンジのような新しいタイプのスターバックスカフェ

starbucks
店内は100席あり、渋谷の街並みを一望できる! 外国人向けのスタバグッズも充実
1~2階に位置するスターバックスは、渋谷のシンボル的な存在でもあります。リニューアルした2階席では、これまでのように交差点側の窓にカウンターテーブルなどを設置せず、足元から全面ガラス張りに生まれ変わり、カフェの利用者が交差点をバックに撮影することができるようになっています。

TSUTAYAといえば各テーブルに充電用コンセントがあり、パソコンを持ち込んで仕事や勉強をする人が多く、長居する人が多いカフェというイメージもありますよね。しかし、この店舗は小さなテーブルの1人席が多く、交差点をバックに写真を撮ることを目的にする観光客が立ち寄りやすい雰囲気。まるで、飛行機が発つまでの数十分間、コーヒーを飲んで待つ空港のラウンジのようで、店舗に並ぶグッズも「JAPAN」のロゴが入ったタンブラーや、着物を着たクマのぬいぐるみなど、日本に訪れた外国人が好みそうなものがたくさん並んでいます。  

「SHARE LOUNGE」の“異空間”で若者の心をつかむ

3~4階に上がってみると、そこは時間制の「SHARE LOUNGE」となっていました。フリードリンクとスナックなどのフード料金込みで1時間1650円(税込)となっており、すっきりと落ち着いた空間。4階では、TSUTAYAの本家本元である書籍がぐるりと外周に埋めつくされ、内側は各階で異なるコンセプトの読書席に。
ラウンジ
シェアラウンジはドリンク&フードプランの他に、アルコールが飲めるプランも
3階の席には、フィギュアがずらりと並ぶショーケースが置かれており、お気に入りのキャラクターをじっくり見ながらお茶をしたい人におすすめ。4階の席はアート本や洋書などが並べられ、ラグジュアリーホテルのようなリラックスできる雰囲気。
席
フィギュアを眺めながら読書できる3階席
どちらの階も、ドリンクを片手についつい長居してしまいそうな、大人の空間になっています。

「POKÉMON CARD LOUNGE」も長居しやすい空間

pokemon
グレーを基調としたシックなポケモンカードラウンジ
5階はポケモンカードのバトルを楽しめる「POKÉMON CARD LOUNGE」。ポケモングッズが買える「ポケモンセンター」に併設されているバトルフィールドはよく見かけますが、こちらはグレーを基調としたインテリアで、それよりずっとシックな雰囲気。

シェアラウンジと同じくフリードリンクとスナックを楽しむことができ、1時間1650円(税込)で利用することが可能です。
pika
ポケモンラウンジには個室もあり、仲間でゆっくりカードゲームを楽しむこともできる
ポケモンが描かれた子ども向けのグッズなどは販売されておらず、このラウンジ限定のロゴTシャツやポケモンカードグッズが販売されていました。 

漫画やライトノベルのグッズも充実

本好きの下剋上
細部まで作り込まれたブースは、ファンも納得の世界観が表現されている
さらに6階に上がると、そこは漫画やライトノベルのキャラクターグッズなどがずらりと並ぶ「IP書店」。この「IP」とは、独創性、新規性、創造性のある思想、創作物、発明、技術、デザイン、ノウハウなど、人間が生み出した知的財産のことで、まさしく書店の枠を超えたさまざまな試みが行われています。

フロアには本の世界観を最大限に生かしたブースが作り込まれており、ファンにはたまらない空間と品ぞろえになっています。現在、シリーズ累計1000万部(電子書籍を含む)を突破し「このライトノベルがすごい!」(宝島社)で殿堂入りを果たした大人気小説『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』(TOブックス)のブースも展開(執筆時点)。どこよりも多い品ぞろえで、ファンも目を輝かせていました。

また、7階は「コラボレーションカフェ」となっており、アニメ、漫画、アーティストなどさまざまな世界とコラボレーションを行っています。5月15日~6月29日までは「BATTLE OF TOKYO 超東京拡張展」の開催を記念したスペシャルコラボレーションカフェがオープン。全席予約制になっているので、興味のある人は公式Webサイトからチェックしてみてくださいね。

1階から地下2階はイベントギャラリー

スクランブル交差点から目を引く1階や、地下の渋谷駅と直結した地下1階は、世界中のさまざまなメーカーやブランドとコラボレーションイベントの展示ギャラリーに変貌。6月3~22日は、1階にて韓国の自動車メーカー「Hyundai(ヒョンデ)」の車の展示や、体験イベントを開催中です。
ヒョンデ
1階イベントブースではHyundai初の高性能EV「IONIQ 5 N」の体験型イベントを開催
「好きなもので、世界をつくれ。」をテーマに、世界に目を向けたイベントや空間づくりが施されており、日本の知的財産と「ワクワク」が詰まった新生・SHIBUYA TSUTAYA。

そこは新たな渋谷の顔となり、ジャパニーズカルチャーの1つとなっていくでしょう。
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