そのような時には「誤差」という考えがありますが、これについて「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。
(今回の質問)
メルカリのサイズの誤差はどこまで許されますか?
(回答)
許容範囲に決まりはありませんが、洋服の場合には1センチ程度、食品などの重さになると1~2%が許容範囲の限度になってくると考えます。
以下で詳しく説明していきます。
長さは測る場所でも違ってしまう
洋服や雑貨などはM、Lなどのサイズ表記がありますが、メーカーやブランド、デザインによってサイズ感が違ってきます。そのため長さを測って商品説明に記載することもあります。もし書いていないと、ユーザーから質問を受ける場合も。そのため長さを測る必要がありますが、誤差が出てしまうのは仕方ない部分もあるでしょう。許容される範囲は、1センチほどではないかと筆者は考えます。2、3センチの違いとなると、MやLなどのサイズが変わってきてしまうからです。
ただ、サイズは測る場所でも違ってきます。例えばTシャツの場合、首に近いところと袖に近いところからの丈には違いがあります。
そこで出品する場合には商品説明に「首元から裾までの長さです」など、どこからどこまでの長さなのかを書いておきましょう。逆に購入するときには、測る場所を確認の上、1センチほどの誤差は許容するという考えの方が良いと思います。
重さの誤差はパーセンテージで考えたい
重さが重要になってくる商品、例えば使用した化粧品は、スケールで計った重さの画像を掲載することで正しく伝えることができると思います。もしかしたら1グラムほどの誤差があるのかもしれませんが、それは許容範囲になるでしょう。食品に関しては、購入者の立場で考えてみます。例えば箱で売っているりんごが10キロ入りと書かれているのに、実際に測ったら9.5キロだったら、それは誤差の許容範囲を超えていると筆者は考えます。りんご1個を加えられると思うからです。
しかし、梱包材込みで10キロの場合もあるので、確認は必要です。キロ単位の商品の場合には、1~2%が誤差の範囲と筆者は考えるので、10キロ入りであれば100〜200グラムの違いはOKとしています。
一方、スイカなど1個が重い場合は難しいところ。商品説明に大玉10キロと書かれていても、もしかしたら9キロの大玉スイカが送られてくるかもしれません。でも、あと1キロ加えるのは難しいので、ここは重さではなく大玉スイカというくくりで考えることになるでしょう。明らかに大玉ではない、軽すぎるとなれば、出品者に連絡をした方が良いです。
大幅に違っていたら出品者に連絡を
誤差の許容範囲は人それぞれですが、大幅に違っていたら遠慮せずに出品者に伝えることも大切。そうすることで出品者は次から気を付けるようになるからです。一方誤差は、購入者がどの程度理解を示すかという部分が重要になってきますから、極端に厳しく考えない方が気持ち的にもよいのかもしれません。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。