マンションの購入や売却は、家計に大きな影響を与える重要な決断です。All About ニュース編集部が4月9~10日に実施した調査から、東京都在住の42歳男性に聞いた、マンション購入についてのリアルな体験を紹介します。
2017年に、「3800万円」で中古の3LDKマンションを購入
この男性の世帯は、夫婦と、1歳の子どもの3人家族。2017年2月に東京都新宿区に3800万円でマンションを購入しました。築10年の12階3LDKの物件でした。当時の世帯年収は、夫が1100万円、妻が300万円の1400万円でした。ペアローンは組まず、夫が100%で組んだとのことです。マンションを購入した理由について、この男性は「子供が成長するときに賃貸だと物損でもめたりするのが嫌なのと、将来私立に行かせるのに通学便利なエリアにしたいと考えて」と語っています。
購入してよかったことを聞くと、「借りるか買うかどっちが得かというコスパ議論する人たちへ、帰る場所があるというプライスレスな安心感を買ったという気持ちになれますよ」と教えてくれました。
築17年でも8000万円超で売却できるかも?
現在、この男性のマンションは築17年になり、売却はしていません。LIFULLが運営する「LIFULL HOME'S」で、過去3カ月の間に掲載された物件の中から独自に算出した平均価格(2024年6月1日更新)は、東京都新宿区の築年数15~20年以内の中古マンション(70平米)の場合「8679万円」となっています。
もし今売却するとしたら、築17年となった今でも、7年前の購入当時の倍以上となる8000万円超の価格になるかもしれません。
「今が一番買いにくい時期かと」
現在の世帯年収は、夫が1200万円、妻が350万円の1550万円とのこと。現在のマンション価格の高騰状況に関しては、「高度経済成長期もそうであったでしょうが、賃金は物価に遅れて上がる傾向にあるので今が一番買いにくい時期かと」と語ります。最後に、これからマンションを購入・売却する人へのアドバイスを聞くと、「相場感からすると、売り時は数年後がピークなのかなと思います。ただ、中古を売って新築購入という点では不利かなと考えます。損得よりも実生活の利便性を考え、冷静な判断で購入・売却されることをおすすめします」とコメントしました。
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