映画へとつながるストーリーが描かれるドラマ『からかい上手の高木さん』(TBS系)が2024年4月2日より放送をスタートしました。第7話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
>前回(第6話)のあらすじはこちら
第7話のあらすじ
2年生最後の日。日直の西片(黒川想矢)が早めに学校へ着くと、まだ誰も来ていないはずの下駄箱に、高木さん(月島琉衣)の靴が。教室へ向かうと、教卓の下から上履きがちらりと見えています。からかうつもりで隠れているのだろうと近づく西片でしたが、そこにあったのは上履きだけ。あたりを探しても結局見つからず、「高木さんがいなくなった後はこうなるのか」と想像しながら振り返ると、高木さんが自分の席に座っています。ふたりきりの静かな教室で、「このまま誰も来なきゃいいのにね」とつぶやく高木さん。西片が声をかけようとするも、クラスメイトたちが教室に入ってきて言葉は続きませんでした。
この日はずっとクラスメイトに囲まれていた高木さん。西片は朝の高木さんの言葉を思い返しながら、やっぱり最初に知りたかった、という感情に苛まれます。担任の田辺先生(江口洋介)は、そんな西片の様子や思いに気づいていた様子。「誰かのことを好きになったことがあるか」と問いかけ、「大切なことは1番大切な人には言えないもの」と諭します。そして、最後のホームルーム後、教室での記念撮影で、先生は端にいた西片の手を引き、高木さんの隣へ座らせるのでした。
「引っ越してからかわれなくなるのと、一生からかわれ続けるの、どっちがいい?」と問いかける高木さんに、「からかい返せなくなるだろ!」「いつかぎゃふんと言わせる」と答える西片。いつもどおりのからかいですが、今日で最後。高木さんの表情には、悲しみが浮かんでいるようです。
そんな様子を見た西片は、自分の第二ボタンをはずして手渡します。手のひらに乗せられた第二ボタンをみつめ、思わず顔をそむける高木さん。心配そうに声をかける西片でしたが、振り返った高木さんはなんと変顔。「西片には笑っててほしい、元気でいてほしい。だって元気でいてくれないとからかえないじゃん」と言います。そして、「いつかまたいっしょにこようね、ここ」とふたりで再会を約束するのでした。
いよいよ最終回! 映画も直後から公開に
今週は、1巻の「日直」、14巻「寄り道」などのエピソードが登場しました。原作にはない『引っ越し』というテーマが大きく出てくる回のため、他に比べてオリジナルストーリーも多めでした。それでもあまりにもうまく原作エピソードに接続しており、筆者も「ここまで切なくなるストーリーになるのか!」と、感心しつつ、切なすぎて画面前で嗚咽を漏らしていました。また、「引っ越してからかわれなくなるのと、一生からかわれ続けるの、どっちがいい?」という高木さんの言葉は、もちろんそのままの意味で伝えられたものだとは思うのですが、『引っ越すドラマ版』『一生隣にいる原作』との比喩でもあるように思えてしまいました。さらには、西片が後者に決まっている、と答えてくれたことに、原作を大事に作ってくれたこのドラマは、本当に良い作品だったなと感じました。
X(旧Twitter)では、「高台から景色を見下ろす2人の距離感 第2ボタンを受け取った高木さんの表情が可愛すぎて 永遠に見てられます」「西方の「最初に知りたかった」って感情、ただの寂しさだけじゃなくて、中学生くらいのまだ淡い芽生えたての独占欲とかも詰まってて眩しくて苦しくて切ない」などのコメントが寄せられています。
5月16日には、高橋文哉さん、永野芽郁さんが主演を務める映画『からかい上手の高木さん』の完成披露試写会が行われる予定です。良質なドラマ版から続投するスタッフに、今を時めく主演ふたりが演じる西片と高木さん。かなりの期待が寄せられていることと思います。公開直前に放送される最終回を見て、ぜひとも熱いうちに映画館に足を運びたいですね。
『からかい上手の高木さん』あらすじバックナンバー
・第6話・第5話
・第4話
・第3話
・第2話
・第1話