退職したいと伝えたら“陰陽師代120万円”を請求され……退職代行会社が明かす、本当にあった怖い会社

退職代行の依頼者が多い時期やその理由、退職を依頼する理由などについて、アルバトロスが管理する退職代行サービス「退職代行モームリ」に聞きました。

退職代行の依頼者が多いのはいつ? どのような退職理由が多いですか?
退職代行の依頼者が多いのはいつ? どのような退職理由が多いですか?
4月の入社直後から、退職代行サービスを利用する新卒社員の存在が話題に。労働者の退職手続きを代行する「退職代行サービス」に注目が集まりました。

そんな「退職代行」について、アルバトロスが管理する退職代行サービス「退職代行モームリ」に聞きました。

(今回の質問)
退職代行の依頼者が多いのはいつ? どのような退職理由が多いですか?

(回答)
退職代行は連休明けに依頼が増加する傾向にあります。4月1~6日に依頼があった新卒の退職理由1位は「仕事が合っていない・向いていない」でした。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。 

退職代行利用者が増える時期って?

2024年4月1日~5月9日までの期間で、計275人の新卒社員から退職代行の依頼があったそう。2023年度は4月1日~5月末までの新卒社員の依頼者が52人で、今年度は昨年度の約7倍になる見込みとのことです。入社早々に多くの新入社員が“退職代行を利用しての退職”を希望しているという状況がネット上で大きな話題となりました。

2023年4月1日~5月31日の期間に「退職代行モームリ」を利用した新卒社員の週ごとの推移を見ると、2023年度はGW明けの5月8~14日週が最多という結果に。連休明けに依頼者数が増加する傾向があることが分かります。
新卒の週ごとの利用者数推移
新卒の週ごとの利用者数推移(画像出典:プレスリリース
新卒社員に限らず、長期休暇明けの退職代行依頼が多く、GW以外にもお盆明け、年末年始明けや、休日が明けた月曜日には依頼者が増加するそう。連休後の出勤が憂鬱(ゆううつ)に感じる人が多いようです。

退職時に陰陽師代120万円を請求され……

2024年4月1~6日に「退職代行モームリ」を利用した新卒社員の退職理由としては、「1位 仕事が合っていない・向いていない」「2位 入社前に聞いていた話と違う」「3位 仕事のスピード・業務量を求められる」が上位3つだったそう。入社前に抱いていたイメージと、実際の勤務内容や職場環境にギャップを感じたことが退職に至った大きな原因のようです。

過去のサービス利用者の中には、以下のような理由で退職した人も……。

退職届けを目の前で破られ、辞めさせてくれない

パワハラ社員から「まんじゅう」「おい童貞」「おいてめぇ」「ぶっ殺すぞ」「なめんじゃねぇぞ」「さっさとやれ」「定時ピッタリであがれ」「給料泥棒」「お前のは仕事じゃねぇ」など数々の暴言を受けている

退職したいと伝えたら陰陽師代120万円を請求され、まともに話ができる状態ではない

自分で退職の意向を伝えることが難しく、泣く泣く退職代行サービスに頼る人が多いようです。

退職の必要がなく、職場環境に納得して働くことができるのが1番ではありますが、退職したくてもできない状況では、「退職代行サービス」は労働者の心強い味方になってくれるかもしれません。何かあったときのための“最終兵器”として、選択肢を持っておくことをおすすめします。
 
監修:退職代行モームリ
退職代行モームリは神奈川県労働委員会の審査に合格した『労働環境改善組合』と提携している退職代行サービス。独自の取り組みにより、事業開始2年2カ月で相談件数1万5000件、退職代行実施件数9000件を突破し、急速に認知が広がっています(2024年5月9日時点)。
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