空気清浄機からイヤな臭いがします。原因と対策を知りたいです【家電のプロが解説】

部屋の空気をきれいにしてくれる空気清浄機。ですが、逆にイヤな臭いの原因になってしまうこともあるのです。どのような対策を取ればよいのでしょうか。

家電エバンジェリストで「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が解説します。
  どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

フィルターの汚れか、内部の雑菌が原因の可能性

空気清浄機の臭いの原因は以下のようなものが考えられます。

・本体のフィルターにホコリやカビなどの汚れがたまっている
・タバコや焼き肉などの強い臭いが除去しきれず、本体内部にしみついている

それぞれ、どのような対策を取るべきか紹介しましょう。

●本体内のフィルターにホコリやカビなどの汚れがたまっている
空気清浄機に搭載されているフィルターには、大きなホコリをキャッチする「プレフィルター」、本体内で微細なホコリや雑菌などを除去する「集じんフィルター」などがあり、臭いを除去する「脱臭フィルター」を搭載しているモデルもあります。

まずチェックしたいのが本体の最も外側にあり、ホコリなどの大きな汚染物質をキャッチする「プレフィルター」です。こちらに汚れがたまっていると臭いの原因になりますので、掃除機でホコリを吸い取ってください。水洗いができる場合は、取り外して水洗いするのもおすすめです。

●タバコや焼き肉などの強い臭いを除去しきれず、本体内部にしみついている
室内でタバコを吸う家庭や、焼き肉など煙や油が出る臭いの強い食事をすることの多い家庭の場合、それらの臭いが本体内部にしみついている可能性があります。

どこに原因があるのかを特定するために、フィルターを全て外した状態で運転してみましょう。フィルターがない状態で問題なければ、フィルターを1枚1枚装着してから臭いの変化を確認してみてください。もし臭いがきつくなるフィルターがあれば、そのフィルターが原因だと特定できます。

集じんフィルターや脱臭フィルターが臭う場合は交換が必要になります。取扱説明書を見るか、Webサイトで交換用フィルターの型番をチェックして注文しましょう。フィルターがない状態で運転しても臭い場合は、空気清浄機本体に臭いがしみついていると考えられます。その場合は取扱説明書に従って本体内部を掃除してみてください。

加湿空気清浄機の場合、カビが発生していることも？

加湿空気清浄機を使用している場合、本体内に水タンクや加湿トレイ、加湿フィルターを内蔵しているため、そのままにしておくとカビが発生する場合があります。

水タンクや加湿トレイは水垢でヌメリが発生しやすいので、定期的に洗うようにしましょう。多くの加湿フィルターは水洗いできますので、加湿フィルターも水洗いしてください。

加湿機能を使用しない時期になったら、水タンクの水を抜いて加湿トレイや加湿フィルターを水洗いし、陰干しで乾燥させてから本体に装着してください。これによってカビの発生を防ぐことができます。

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