「All About」結婚ガイドの森川さゆりが回答します。
(今回の質問)
結婚式のコース料理が毎回食べ切れません。残すのは非常識ですか?
(回答)
料理を残すのはマナー違反ではありません。量が多くて食べ切れない、苦手な食材がある、アレルギーがあるなど、残す場合は、ナイフ・フォークをそろえてお皿の右端に置けば片づけてくれます。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
料理を残しても問題なし! カトラリーで合図を
結婚式のフランス料理はフルコースで供されることが多いので、量が多くて、食べ切れないという人も多いはず。食べ切れない料理を残すこと自体はマナー違反ではありませんのでご安心を。むしろ無理に食べて体調が悪くなったり、アレルギー食材を口にしてしまうことの方が問題です。最近は事前にアレルギーの有無を確認するケースも増え、招待状にアレルギー確認欄を設けることも。アレルギーの原因となる食材には、小麦粉やそば粉など、一見して料理に入っていることが分からないものも多いです。会場で具合が悪くなるとかえって迷惑をかける可能性もあるので、きちんと申告しましょう。料理を残す場合は、カトラリーをお皿の右端にそろえて置いておけば、「下げてください」の合図。その際、フォークは背を下に、その右側に刃をフォーク側に向けてナイフを置くようにしましょう。フォークの刃を他人の方向に向けるのはマナー違反です。お皿を下げてもらうときには給仕の人に「ありがとうございます」の一言を。逆にまだ食事中のときは、フォークを左、ナイフを右に、ハの字になるよう、お皿の上に置きます。
和食の場合も同様に、食べ残してもマナー違反にはなりません。食べ終わったら、箸置きに箸を置きましょう。
基本的なマナーを知ってフルコースを楽しんで
結婚式のお料理には新郎新婦のおもてなしの気持ちが込められています。せっかくのお料理ですから楽しんでいただきましょう。マナーは基本的なことを知っていれば大丈夫。乾杯があるまで飲み物に手を付けない、ナプキンは2つ折りにして輪の方を手前にして膝の上に、カトラリーは外側から使う、そして、食事が途中ならハの字、食事が終わったら、時計の4時ぐらいの位置にフォーク・ナイフをそろえて置く。これだけ知っていれば、何も恐れることはありません。おいしくいただいて食べ切れない分は無理をしない、それが基本的なマナーなのです。
この記事の筆者:森川 さゆり
結婚情報誌「ゼクシィ」編集長に就任後、「All About」編集長に就任。 現在、メディアプランナーとして活躍中。これまでの経験を活かし、旅行メディアや結婚メディアに関する執筆、メディアプランニングを行う。
結婚情報誌「ゼクシィ」編集長に就任後、「All About」編集長に就任。 現在、メディアプランナーとして活躍中。これまでの経験を活かし、旅行メディアや結婚メディアに関する執筆、メディアプランニングを行う。