All About ニュース編集部は、2023年12月20~29日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、山梨県富士河口湖町在住・36歳男性のエピソードを紹介します。
>【男女別内訳】1人暮らしの1カ月あたりの平均生活費を見る
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:36歳男性在住:山梨県富士河口湖町
同居人数:両親、自分
世帯年収:父800万円、母400万円
実家の間取り:2LDK
職業:ホテルの清掃スタッフ
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:4万円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:1万円
貯金総額:60万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2023年)」によると、35〜59歳男性の1カ月の平均消費支出は20万1949円です。そのうち、住居費の平均は3万5462円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた16万6000円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定について聞くと「貯蓄が十分に出来たタイミングで一人暮らししたい」と話しました。
経済的な事情から「やむを得ず実家で暮らしております」
将来的に1人暮らしを希望している回答者ですが、現在実家暮らしをしている理由を聞くと「(1人暮らしでは)家賃、生活費などが否応なしに発生してしまい、現在の自分の収入でそれを賄い切るにはどうにも難しい状態で、やむを得ず実家で暮らしております」と打ち明けました。「お金が足りずに思うようにならないところが悔しいです」と続け、金銭的な余裕がないことへの無念を語っています。
「外出するときにいちいち身なりをチェックされる」
実家暮らしについて苦悩を尋ねたところ、「プライバシーが確保しづらいこと、外出するときにいちいち身なりをチェックされる、あまり家を空けると『何やってたんだ!』と口出しされる、日が暮れると出かけにくい、夜遅くに起きてると咎められるといった、いい大人なのに生活の隅々に干渉される部分には苦労しております」と苦悩を吐露しました。また、実家生活での経済面については「家賃、生活費など、節約できる部分もあります」と話す回答者。
一方で、「場所が地方の田舎なので都会ほどお金を得られる手段に恵まれてないというのは辛いところです」と話し、地方在住のデメリットも明かしています。
実家に住むことで経済的な恩恵を受けている一方、共同生活では多くのストレスを抱えており、可能な限り早く独立したいといった意思がうかがえます。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。