All About ニュース編集部は、2023年12月20~29日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、埼玉県さいたま市中央区在住・43歳女性のエピソードを紹介します。
>【43歳在宅コールセンターの女性】1カ月の生活費内訳を見る
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:43歳女性在住:埼玉県さいたま市
同居人数:両親、自分
世帯年収:父親132万円、自分280万円
実家の間取り:一軒家5LDK
職業:在宅コールセンター業務
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:10万円交際費:2万円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:1万円
貯金総額:220万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2023年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は18万2527円です。そのうち、住居費の平均は3万2301円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた15万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者は、今のところ実家を出る予定はないものの、恋愛・結婚願望については「あります」とのことです。
「実家を出て一人暮らしする必要がありません」
現在、実家暮らしを選んでいる理由を聞くと「職場は全て実家から通える距離にあった為、実家を出て一人暮らしする必要がありませんでした」と回答。「出会いがなかったので、結婚することなく独身のまま40代になりました」と続け、実家を出ていく機会も特になかったと話しています。
また「足が悪い母親のサポートをする為に、在宅勤務できる職種に転職しました」とも語っており、実家にいることで親の助けにもなることも告白しています。
近所に住む学生時代の知り合いからの視線が気になる
一方で、実家暮らしでの苦労について聞くと「近所周りに、家族をもった学生時代の同級生が何人か住んでいます。この人はまだ独身なんだと思われるのが嫌なので、あまり自宅の周りを歩かないことにしている」といい、周囲の視線に苦悩を抱えていることを明かしました。また「お風呂も食事も自分の好きな時間ではできないという点に苦労してます」と、共同生活ならではの悩みもあるようです。
また、実家の家計事情にも不満があるようで「飼っているペット(犬3匹)に関する出費は、全て自分が支払っている。ペット保険・ゴハン代など、人間の食費とは別に支払っているのが悩み」といい、ペットの飼育費に経済的な負担を感じているようです。
通勤の利便性などから実家を出る必要性を感じておらず、さらに現在では親の面倒を見るために実家住みのメリットを生かしている回答者。ストレスを感じることは多々あるものの、全体的に見ると「(実家を)出る予定はない」と話すように、その生活には満足しているようです。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。