暖房中、エアコンが突然止まってしまう……6割以上の人が知らない原因とは 【エアコンのプロが解説】
パナソニックは1月12日、「霜取り運転とエアコンの雪対策」に関するアンケート調査の結果を発表。その結果と、同社エアーマイスターの福田風子さんによる「霜取り運転」と「エアコンの雪対策」についての解説を紹介します。(サムネイル画像出典:PIXTA)
厳しい寒さが続くこの時期、暖房を使っていたら突然止まってしまったことはありませんか。もしかしたらそれは、「霜取り運転」が原因かもしれません。
エアコン「Eolia(エオリア)」を製造販売するパナソニックは1月12日、20~60代の男女553人を対象に行った「霜取り運転とエアコンの雪対策」に関するアンケート調査の結果を発表(調査期間:2023年11月28~29日)。本記事ではその結果とともに、同社 エアーマイスター 福田風子さんによる「霜取り運転」と「エアコンの雪対策」についての解説を紹介します。
67%の人が「霜取り運転」を知らない?
「エアコンの霜取り運転を知っているか」を聞くと、「聞いたことはあるが、内容は知らない」と回答した人が38%、「聞いたことはない」と回答した人が29%と、合計67%の人が「霜取り運転」を理解できていないことが分かりました。
「霜取り運転」の詳細を説明したうえで、「霜取り運転と知らずにエアコンが止まっていると誤解したことがあるか」を聞くと、23%が「ある」と回答。4人に1人が誤解の経験があることが分かりました。
さらに、そのうちの87%が、再度「運転」や「入」ボタンを押してしまった経験があるとのことです。
併せて、「エアコン室外機の雪対策をしているか」聞くと、39%の人が「全く行っていない」と回答しました。
多くの人が「霜取り運転」を理解できておらず、雪対策も適切に実施できていないことが分かる結果となっています。
霜取り運転対策、お湯をかけて霜を溶かすのはNG!
霜取り運転とはどのようなものなのか、パナソニック エアーマイスターの福田風子さんが解説しています。
●霜取り運転は「室外機の霜を溶かすために暖房を使うこと」
屋外の温度が低く湿度が高い場合に、室外機に霜が付いてしまうことがあります。この霜を溶かすために暖房を使っている状態が霜取り運転です。この間は暖房運転が一時停止し、霜取り運転が終わると自動的に再開します。
霜取り運転は決して寒さの厳しい地域に限った話ではありません。₋7℃から5.5℃の間が最も霜が付きやすい条件のため、東京都でも霜が付いてしまうことは珍しくないそうです。
●ランプの点滅で運転を判断できる
霜取り運転が始まると、室内機の運転ランプが点滅します。そのまま約12分ほど、霜取り運転が行われます。
●霜取り運転中の注意点は?
霜を溶かすために水やお湯をかけたくなるかもしれませんが、これはNG。再凍結を招く恐れがあるほか、熱交換機の劣化や電子部品の故障につながってしまうそうです。
霜取り運転中には、室外機から水や水蒸気が出たり、音がすることがあります。これらは異常ではないため、安心してよいそうです。