女優の深田恭子さん(33)の所属事務所ホリプロは13日、公式サイトで深田さんのなりすましTwitterアカウントについて、注意喚起した。
12日に深田さんを装ったTwitterアカウントが、入籍を報告するかのような内容をツイートし、本物だと思い込んだファンが拡散して話題となっていたためで、ホリプロは「深田恭子になりすましたツイッターがあるようですが、本人のものではありません。ホリプロのHP、ホリプロスクエア、公式インスタグラム以外にオフィシャルなものはありませんので、ご注意下さい」と呼び掛けている。
Twitterで誤った情報を拡散することには危険を伴うことがあり、場合によっては罪に問われる例もある。最近では、熊本地震の発生直後に「熊本で動物園のライオンが逃げた」などとツイッターでデマを流した男が業務妨害の容疑で逮捕されたが、リツイートして拡散した側の責任を問う声もあった。
デマを拡散することの問題点やそれによって問われる罪はどのようなものなのか。そして、そういったデマをSNSで拡散しないために注意すべきことにどのようなことがあるのか。ITリテラシーについて詳しい高橋暁子氏がAll Aboutで解説している。
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デマを拡散すると罪に問われるのか
デマの拡散に協力することは、デマの対象や周囲に迷惑をかける行為になると高橋氏は説明する。
たとえば、2015年1月に、「明治大学がスイスフランの暴騰で多額の損失を出した」というデマが出回ったことがあった。これは後に、明治大学により正式に否定されたが、デマによって明治大学の信用に傷がつけられたと考えられると高橋氏は指摘する。
さらに、ある事件の犯人として噂が出回り、後に別人が逮捕されたケースがあるが、犯人というデマの対象となった人は生活にも支障が出る可能性がある。高橋氏はこれらを踏まえて、「名誉毀損罪や業務妨害罪、信用毀損罪などの罪に問われるかもしれない」と指摘している。
デマを拡散する前にできること・注意点
■信頼できる情報元か確認する
リツイートで罪に問われないためにするべきことについて、高橋氏は「友達などからの情報でも鵜呑みにせず、必ず情報元の確認をしましょう」と注意を促す。情報元については公式サイトや公式アカウントに確認を取れば本当かどうかがわかるといい、情報元が見つからず信頼できない情報の場合は、安易に拡散しない慎重さが大切と高橋氏は述べている。
■公式アカウント・認証済みアカウントかどうか
高橋氏は、災害時はTwitterが情報収集に役立つ一方、デマが拡散しやすいとしており、そうした時は地方自治体やメディア等の公式アカウントなど信頼できるアカウントを中心にフォローし、情報を取得、拡散するのがおすすめと述べている。
公的機関や著名人などのアカウントのうち、本人確認が取れている認証済みアカウントには「認証済みマーク」がついているので、確認することもおすすめという。
■前後のツイートを確認する
重要そうな情報がSNSで多数投稿されていても、ツイート主のアカウントを確認し、前後のツイートを確認した上で、他人がそのツイートや画像を投稿していないかを検索するなどして、信頼できる情報かどうかを判断した上で拡散することも重要だと高橋氏は述べている。
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