人気アーティストとコラボレーションし、話題となっていた次世代IoTフットウェア「Orphe(オルフェ)」が9日、一般発売を開始した。
Orpheはno new folk studio(以下nnf)が開発。両足に合計約100の個別制御可能なLEDやBluetooth通信モジュール、9軸モーションセンサーを内蔵している。これにより、ユーザーの動きをリアルタイムに取得でき、動きに合わせてスニーカーを光らせたり、スマホから音を出したりできる。
光や音の表現・デザインは、スマホなどと接続し、iOS/Android対応のアプリケーションでカスタマイズできる。nnfが「SCENE」と呼ぶ光と音のデザインは、ほかのユーザーと共有することができる。また、音楽制作ソフトやほかのアプリケーションとも連携できるため、ライブパフォーマンスやゲームのコントローラーとしても活用可能だという。さらに、現在開発中のソフトウェア開発キットも、今後無償で公開される予定で、将来的に活用の幅はさらに広がる可能性がある。
nnfは、スマートフットウェアを中心としたIoT製品の開発運営を行う2014年設立の企業。Orpheは、同社の代表取締役である菊川裕也氏が首都大学東京大学院で研究していた時に着想し、14年にプロトタイプを発表。15年にはクラウドファンディングサービス「Indiegogo」で資金調達を開始し、量産体制に入った。
これまでに、水曜日のカンパネラがアメリカで行われたイベントのライブパフォーマンスにOrpheを使用したほか、AKBグループのメンバーが着用してパフォーマンスしている。マイケル・ジャクソンの後継者と言われるダンサー、ケント・モリも伊勢志摩で開催されたダンスイベントで着用した。さらに、山本寛斎氏もイベントでカスタムデザインを施した「山本寛斎モデル」のOrpheも発表している。
希望小売価格は44800円で、伊勢丹新宿店や二子玉川蔦屋家電などで販売する。サイズは23.5、25.5、27、28.5、30.5cmの5展開で、色はブラックとホワイトの2種類。バッテリーは1~5時間ほどで、雨への耐久性がないことは注意したい。
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