メルカリで何かと話題になる「転売」。ターゲットになるのは世の中で話題の限定品だけでなく、自分が何気なく出品した物も転売されることがあります。例えば推し活グッズを同じファンの人が買ってくれたのだと思っていたら実は「転売ヤー」で、それが高額で転売されているとなると、なんだか複雑な気分になりますよね。
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年の筆者が、メルカリの購入希望者が転売目的で購入しているかどうかを見抜くポイントを解説していきます。
ポイント1:購入しかしていない
購入希望者のプロフィールから評価をチェックし、購入のみでメルカリを利用している場合は、他で転売をしている可能性があります。つまり、メルカリを商品仕入れのツールとして使っているということです。
メルカリ以外にもPayPayフリマや楽天ラクマなどのフリマアプリがありますし、ネットオークションではヤフオク!もあります。購入された商品名で検索をしてみると、他で見つけた……ということもあるかもしれません。
なお、購入しかしないからといって、必ずしも転売しているわけではありません。欲しい物を安く買うことが目的でメルカリを利用している人もたくさんいます。
ポイント2:商品に関してやけに詳しい
出品した商品に対して質問がくることがありますが、その内容がやけにピンポイントの場合は、その商品に詳しい人だと考えられます。コレクターかもしれませんが、もしかしたらそれを販売している人なのかもしれません。
以前筆者がプリンターを出品した時、内側の写真を詳しく載せてほしいとの要望がありました。写真撮影の角度やどこを撮ってほしいのかがメッセージで送られてきたのです。そして購入された後も、梱包について詳細な指示が。
プリンターなのでしっかりと梱包はしますが、そこまで指示をしなくてもいいのでは? と思うほどだったので、売り物にするのかなと思ってしまいました。ただこの場合、筆者は自分で納得した価格で出品をしていたので、これに関しては転売されてもあまり気になりませんでした。むしろ転売するならば、どうやってもっと高く売るのかなと、そちらに興味を持ってしまったほどです。
ポイント3:出品物が購入された商品とほぼ同じ
購入者の出品物を見ると、同じようなものが販売されていることもあります。それを見るとすぐに「転売するのだな」と思ってしまうもの。例えばジャンクの家電などもそうで、壊れた状態で安く購入して、修理をしてメルカリに出品することもあります。あまりに堂々と購入するので驚くこともありますが、購入された以上取引をする必要があります。
相手が転売するかどうか出品物で判断したいならば、「コメントしてから購入」というユーザー同士の独自のルールを設定する方法もあります。ただし、これはメルカリのオフィシャルなルールではないので、その通りにしてくれるユーザーばかりではありません。その点には注意してください。
ポイント4:「商品を売って」とコメントしてくる
ごくまれにですが、出品した商品とは全く関係のない商品を売ってほしいという内容のコメントがくることがあります。実は筆者の高校生の娘が経験したことなのですが、本を出品したら「使わない靴があったら、買い取ります」といったコメントが届いたことがありました。過去に靴を出品したわけでもないので、ランダムに送っているのだと思います。この場合は女子高校生が使用した靴を狙っている人なのかもしれませんが、もしリクエストに応えた場合、購入後に転売する可能性も考えられます。
自分が出品した商品が、メルカリで転売、あるいは他のフリマアプリなどで売られていたら、気分は決して良くはありません。特に値下げ交渉をされた上での転売なら、頭にきますよね。でも当初提示していた価格での購入ならば、出品者が納得した価格になります。売れたのだからいいかなと、「売れたこと」に着目すると転売も気にならなくなるかもしれませんね。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。