相続財産の総額は「1000万円未満」が約4割。多かった財産の種類は?
相続財産の総額は「1000万円未満(39.8%)」が最も多く、次いで「1000万円~2000万円未満(20.5%)」「2000万円~3000万円未満(10.5%)」と続きました。相続人が東京都に住んでいる場合だけで見ると、「2000万円~3000万円未満(20.9%)」が最多で、「1000万円未満」は11.6%でした。相続財産の種類に関しては「土地・建物(89.8%)」がトップで、続いて「現金・預貯金(69%)」「生命保険(25.3%)」となっています。また、SuicaやPayPayなどの「電子マネー(1.3%)」を挙げる人もいました。
相続手続きにかかった費用は「30万円未満」が最多
専門家に依頼した相続手続きにかかった費用は、「30万円未満(56.5%)」と答えた人が最多でした。しかし「相続税申告あり」と答えた人を見ると、「30万円未満」は28.5%と、全体の場合よりも少なくなりました。なお、手続きの種類で最も多かったのは、「遺産分割協議書の作成(70.9%)」でした。次いで、「不動産の名義変更(64.2%)」「戸籍収集(60.4%)」が続きます。
故人がやっておいてくれてよかったことは「銀行口座の解約」がトップに
故人が生前に「やっておいてくれてよかったこと」は、「銀行口座の解約」が最も多く、40.4%でした。銀行口座解約には、被相続人の戸籍謄本や相続人全員の印鑑証明書などの書類が必要なので、本人による解約よりも手間がかかります。次いで「財産がまとめて記録されていた(24.8%)」「財産の分け方を事前に意思表示してくれていた(24.1%)」が続きました。「こうしておけばよかったこと」については「日頃から相続についてもっと勉強しておくべきだった」「生前元気なうちに、相続について相談しておけばよかった」がともに51.6%で最多でした。また、「WEBサービスや各種パスワードをまとめておいてほしかった」という意見も見られました。
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