相続財産の総額 2位「1000~2000万円」、1位は? 生前に「やっておいてくれてよかったこと」は……

鎌倉新書は、同社のWebサイト「いい相続」経由で専門家と面談した400人を対象に、「相続手続き」についての調査を行い、その結果を発表しました。

鎌倉新書は、2022年1~12月に同社のWebサイト「いい相続」経由で専門家と無料面談を行った400人を対象に、「相続手続き」に関する調査を実施し、6月21日、その結果を発表しました。調査期間は、4月14日~5月15日です。
 

相続財産の総額は「1000万円未満」が約4割。多かった財産の種類は?

相続財産の総額は「1000万円未満(39.8%)」が最も多く、次いで「1000万円~2000万円未満(20.5%)」「2000万円~3000万円未満(10.5%)」と続きました。相続人が東京都に住んでいる場合だけで見ると、「2000万円~3000万円未満(20.9%)」が最多で、「1000万円未満」は11.6%でした。

相続財産の種類に関しては「土地・建物(89.8%)」がトップで、続いて「現金・預貯金(69%)」「生命保険(25.3%)」となっています。また、SuicaやPayPayなどの「電子マネー(1.3%)」を挙げる人もいました。
 

相続手続きにかかった費用は「30万円未満」が最多

専門家に依頼した相続手続きにかかった費用は、「30万円未満(56.5%)」と答えた人が最多でした。しかし「相続税申告あり」と答えた人を見ると、「30万円未満」は28.5%と、全体の場合よりも少なくなりました。

なお、手続きの種類で最も多かったのは、「遺産分割協議書の作成(70.9%)」でした。次いで、「不動産の名義変更(64.2%)」「戸籍収集(60.4%)」が続きます。
 

故人がやっておいてくれてよかったことは「銀行口座の解約」がトップに 

故人が生前に「やっておいてくれてよかったこと」は、「銀行口座の解約」が最も多く、40.4%でした。銀行口座解約には、被相続人の戸籍謄本や相続人全員の印鑑証明書などの書類が必要なので、本人による解約よりも手間がかかります。次いで「財産がまとめて記録されていた(24.8%)」「財産の分け方を事前に意思表示してくれていた(24.1%)」が続きました。

「こうしておけばよかったこと」については「日頃から相続についてもっと勉強しておくべきだった」「生前元気なうちに、相続について相談しておけばよかった」がともに51.6%で最多でした。また、「WEBサービスや各種パスワードをまとめておいてほしかった」という意見も見られました。


>次ページ:相続財産の総額、故人が生前に「やっておいてくれてよかったこと」全結果を見る
 
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    祝・岡田将生&高畑充希結婚! ドラマ『1122 いいふうふ』5つの魅力から「この2人なら大丈夫」と思えた理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】