無印良品では、神奈川・丹沢大山茶を使った「ミルクハーバー」を神奈川県内の無印良品37店舗とオンラインストア「諸国良品」で2023年6月9日から数量限定販売しています。香り豊かな神奈川県産の緑茶を使ったお菓子、どんな味なのか試食させていただきました(画像は筆者撮影)。
神奈川県内の無印良品だけで店頭販売する理由とは
無印良品では、地域に根ざした取り組みを推進する組織として地域事業部を設置。地域の活性化や廃棄ロス削減などに向けた活動の1つとして、地域の生産者や加工会社と協力して独自の商品開発を行っています。
その一環として横浜事業部では、神奈川の地域産品を横浜エリアの店舗で紹介・販売しています。これまでにも神奈川県産の規格外果物を活用した焼き菓子や、地元の未利用魚や環境への負荷が地域課題となっているモルト粕を活用したレトルトカレーの開発に携わり、地域と共に新しい商品づくりに取り組んできました。
「神奈川県のお茶」を気軽に楽しんでもらいたい
今回、開発・販売するのは、「ミルクハーバー 丹沢大山茶」。丹沢大山茶は、古くからお茶の栽培が行われてきた、神奈川県松田町寄(やどろき)地域を中心に栽培されているお茶です。
中山間部に位置する寄地域は、昼夜の寒暖差や山に囲まれて霧が発生しやすいため、おいしいお茶の栽培に適した土地。
しかし、山の斜面での重労働に加え、生産者の高齢化・後継者不足などの理由で耕作放棄地が拡大し、里山の荒廃・減少など多くの課題を抱えています。
そんな「神奈川のお茶」を守るため、無印良品が神奈川の茶畑再建に取り組む株式会社茶来未(ちゃくみ)と共に企画し、誕生したのが「ミルクハーバー 丹沢大山茶」です。
この丹沢大山茶を使い、気軽に手に取ってもらえるお菓子を作れないだろうかと、横浜銘菓「ハーバー」を展開する「ありあけ」に相談し、今回のお菓子が誕生しました。
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