超メジャー級助っ人「トレバー・バウアー」が横浜DeNAベイスターズに入団! 球界騒然

横浜DeNAベイスターズに入団したトレバー・バウアー選手が2023年3月24日、会見を行いました。バウアー選手は2020年に最優秀投手賞を獲得するなど超大物メジャーリーガーのキャリアを持っています。会見では「優勝を勝ち取りたい」と意気込みを見せました。

記者会見でフォトセッションに応じるトレバー・バウアー選手
記者会見でフォトセッションに応じるトレバー・バウアー選手

横浜DeNAベイスターズに新外国人ピッチャーとして入団したトレバー・バウアー選手が2023年3月24日、会見を行いました。2020年のサイ・ヤング賞(=最優秀投手賞)を獲得するなど、超大物メジャーリーガーのキャリアを持つバウアー選手。会見では「優勝を勝ち取りたい」と意気込みを見せました(画像は全て筆者撮影)。

 

超メジャー級! トレバー・バウアー選手について

萩原龍大チーム統括本部長とともに
萩原龍大チーム統括本部長と共に

アメリカ出身のバウアー選手は2012年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューし、メジャー通算成績は83勝69敗1セーブ。2015年から5年連続2桁勝利をあげ、新型コロナウイルスの影響で60試合に短縮された2020年に5勝4敗、防御率1.73、100奪三振でサイ・ヤング賞を獲得しました。

ちなみに、過去にサイ・ヤング賞の受賞投手でNPBの公式戦に登板したのは、1962年に中日に入団したドン・ニューカム(NPBでの登録名はニューク)選手。ただし、同選手は野手登録で、投手として登板したのは1試合でした。そのため、NPBのマウンドに立てば、投手登録ではバウアー選手が初ということになります。

輝かしい成績を残すバウアー選手ですが、2021年に女性への暴行疑惑が浮上し、MLBから出場停止処分を受けたことから、2022年は出場なし。所属していたドジャースとの契約を解除されました。

会見に同席した萩原龍大チーム統括本部長は「バウアー選手とは数年前から交流を持っていました。1月にFAとなったことを受けて検討を重ね、ベイスターズが獲得すべき、という結論に達しました。『沢村賞レベルの活躍をしたい』と言ってくれており、優勝に向けて非常に強力な選手としてみています」と、期待を寄せました。

現在32歳、現役バリバリのメジャーリーガーのNBPへの加入に、野球ファンからは「日本で見られるなんてまだ信じられない」「本当にベイスターズに入団するんだ」との声があがっています。
 

ベイスターズ入団の決め手は?

会見で話すバウアー選手

会見で「日本でプレーすることは、ずっと私のやりたいことのリストにありました」と話すバウアー選手。2009年に大学オールスターシリーズでアメリカ代表として来日、東京ドームで試合を行ったそう。「大学の試合なのに満員! そんな中でプレーしたのは人生で初めてのことでした。こんなに野球に対する愛や熱がある国で、プロではどうなるんだろうと衝撃を受けた記憶があります」と、日本球界に興味を持ったきっかけを明かしました。

また、ベイスターズとの関わりは2019年、横浜を訪れた際にチームの施設を見学したときのこと。まるでホームであるかのように接し、歓迎してくれたことから、今回、ベイスターズでプレーしたいと思った、と入団を決意した思いを語りました。
 

“投げる科学者”はボールを半分に切って分析!?

背番号は「96」
背番号は「96」

具体的な目標について聞かれたバウアー選手は「私が一番大事に思っていることは、チームの勝利、優勝です。個人としては、200奪三振、直球の平均速度96マイル(約154.5キロ)を目指します」と、コメント。背番号「96」は、その目標値にちなんだものです。

「野球を科学することに情熱をかけてきた」というバウアー選手。MLBと日本のボールとの違いについて「数カ月前から握っていますが、それほど違いは感じないです。ボールを半分に切ってみたりもしました。アメリカのボールと比較して、少し柔らかい、縫い目が少し大きく、離れていることが分かりました。が、ピッチングに大きな影響はないです」と、“投げる科学者”ぶりを披露し、会場をザワつかせました。

対戦したいバッターは村上選手

「I ☆ YOKOHAMA」の掛け声はヒーローインタビューまでおあずけ
「I ☆ YOKOHAMA」の掛け声はヒーローインタビューまでおあずけ

日本での登板については、「少し時間がかかるが、4月中には準備ができるかと思う」と、バウアー選手。新たな球種として、スプリットチェンジアップを獲得したとも。

また、WBCでの侍ジャパンの優勝について聞かれると「本当にエキサイティングな大会だった。日本チームが優勝したことについて喜ばしく、素晴らしい戦いだったと思います。5大会のうち3大会優勝していることから、選手の皆さんが国をかけて戦っているいうことが感じられました。野球のブランドの価値を高めることだとも思います」と絶賛。

対戦したい侍ジャパンのバッターについては「全ての選手と対戦することが楽しみですが……、特に村上選手との対戦が楽しみです」と、若き主砲の名前を挙げました。
 

VIP会員は220万円! 球団初の個人ファンクラブ設立

「TREVOR BAUER OFFICIAL FANCLUB」のロゴを手にするバウアー選手
「TREVOR BAUER OFFICIAL FANCLUB」のロゴを手にするバウアー選手

会見では、球団が個人ファンクラブとなる「TREVOR BAUER OFFICIAL FANCLUB」の設立も発表。球団として選手個人のファンクラブを設立するのは初の試みとなります。

年会費220万円のVIPコースと、33万円のデラックスコースの2つのコースがあります。いずれの会員コースも、2023年シーズン限りのプレミアムコースです。


くわしくは特設サイトをご覧ください。

・URL:https://www.baystars.co.jp/news/bauer_fanclub/

Bauer Outageロゴ
Bauer Outageロゴ

合わせて、バウアー選手自身がデザインしたアパレルブランド「Bauer Outage(バウアー アウテージ)」のグッズの販売や横浜DeNAベイスターズとのコラボ商品、そのほかバウアー選手のグッズを販売します。

販売がスタートしたバウアー選手の「WELCOME TO YOKOHAMA」グッズ
販売がスタートしたバウアー選手の「WELCOME TO YOKOHAMA」グッズ

超大物メジャーリーガーの加入がチームによい影響を与えてくれることを期待します!

 

【おすすめ記事】

【DeNA】“勝利の神”HiHi Jets高橋優斗のセレモニアルピッチ決定! 横浜スタジアムで「横浜頂戦を後押し」
横浜DeNAベイスターズがハマスタでファンとともに必勝祈願! 伊勢山皇大神宮から神職を招き厳かに
横浜DeNAベイスターズ、2023年シーズンスローガンは「横浜頂戦」頂点を目指す新ホームユニフォームも
横浜DeNA・京田陽太が“戦う顔”で入団会見「ドラゴンズファンにはベイスターズでの活躍が恩返し」
横浜スタジアムの楽しみは野球観戦だけじゃない! 充実の球場グルメを味わおう

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『グラディエーターII』が「理想的な続編」になった5つのポイントを解説。一方で批判の声も上がる理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】