横浜名物・シウマイでおなじみの崎陽軒が福井県と協定を組み、福井県産食材の魅力が詰まったお弁当「福笑御膳(ふくしょうごぜん)」を完全予約制で3月に発売。なぜ崎陽軒が福井県の食材を使ったお弁当を作ることになったのか、発表会で取材してきました。気になるお弁当も実食!(画像は筆者撮影、一部提供)
「福井県のお弁当」開発のきっかけとは
そもそものきっかけは、2024年春、北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸すること。じゃらんリサーチセンターが発表した「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」ランキング(宿泊旅行調査2022)で福井県が1位に輝いたことから、首都圏の方に「食を通して福井県の魅力を発信したい」と考えたところからスタートしました。
「シウマイ弁当」を販売する崎陽軒は首都圏で知名度が高く、真のローカルブランドを目指すことや食を通して心を満たすことなどを経営理念に掲げていることから、「今回の企画にぴったり」と白羽の矢が立ったのだとか。2022年7月、福井県と崎陽軒が地域の活性化・ブランド力向上に繋げる相互協力協定を締結しました。
相互協力協定のもと、北陸新幹線福井・敦賀開業1年前を記念し、福井県産食材の魅力が詰まったお弁当を、崎陽軒ファンの小山薫堂さん(放送作家・脚本家)が出演するBSフジ『小山薫堂 東京会議』のメンバー協力により開発。福井県の食材の魅力が詰まったお弁当が完成しました。
お弁当の名前は「福笑御膳(ふくしょうごぜん)」
お弁当の名前は「福笑御膳(ふくしょうごぜん)」。「全国に誇る美食の宝庫といわれる福井県の魅力が詰まったお弁当を食べることで自然と笑顔になっていただきたい」という願いが込められています。『小山薫堂 東京会議』の番組内で決定しました。
掛け紙には小山薫堂さんによる「福笑御膳」の題字、福井県の代表的な観光地である「三方五湖」「丸岡城」「一乗谷朝倉氏遺跡」「水島」がデザインされています。
福笑御膳には、「ふくいサーモン」「福井県産甘えび」「紅映梅(べにさしうめ)」、へしこを作る際に使う「へしこ糠(ぬか)」などの福井県産食材に加えて、「小鯛のささ漬け」「にしんの昆布巻き」などの名産品、計10種類が詰め合わせてあります。お弁当を通して福井県の魅力が感じられる内容です。
福井県の魅力が詰まった「福笑御膳」食べてみた!
発表会で実食してきましたので、福笑御膳に入っている福井名物を使ったメニューを紹介します。
フタを開けると、豪華な内容に思わず「わぁ」と声を上げてしまいます。9つに仕切られており、2種類のごはんが入っているのが特徴です。
・小鯛のささ漬けとおぼろ昆布の寿司……新鮮な連子鯛に塩を振り、酢で〆た「小鯛のささ漬け」を、旨みの強い芯だけ削った「おぼろ昆布」を混ぜ合わせた酢飯の上にトッピング。旨味たっぷり。
・福井梅干し……崎陽軒自慢の白飯にのっているのは、福井県産「紅映梅(べにさしうめ)」の梅干し。福井県の梅の栽培は江戸時代から始まったとされ、果肉のやわらかさが特徴的。
・ふくいサーモンの西京焼き……ふくいサーモンの上質な脂のうまさにビックリ。西京味噌の上品な甘さがマッチしています。
・福井県産甘えびの唐揚げ……「越前がに」とともに人気を誇る、福井県産甘えび。殻までまるごと香ばしく揚げてあるのでサックサク。
・へしこ糠とちりめんのポテトサラダ……鯖などの青魚を塩漬け、さらに糠漬けにし熟成させた福井県の伝統料理「へしこ」。鯖へしこの「糠」を焙煎し、ちりめんじゃことともにポテトサラダに合わせてあります。
・にしんの昆布巻き……福井県の隠れた郷土料理として親しまれている昆布巻き。やわらかい昆布とほろりと崩れるにしんの相性抜群。
・油揚げの含め煮……福井市の油揚げ・がんもどきの購入金額は60年連続全国1位(2022年、総務省家計調査による)。ふんわりジューシーな油揚げを煮含めてあります。福笑御膳のために、油揚げの老舗・谷口屋がミニミニサイズでつくっています。
・三年子花らっきょう……小粒で歯切れがよく、まろやかな風味のらっきょう。小粒ですが、植え付けから収穫まで3年かけて栽培されているそうです。
・羽二重あんころ餅……餅粉を蒸し、砂糖や水飴を加えて練り上げた白くなめらかな福井名物「羽二重餅」。あんこで包んだあんころ餅スタイルに。
もちろん、崎陽軒の「シウマイ弁当」の定番のおかず(昔ながらのシウマイ、筍煮、玉子焼き)も入っています。
さすが、美食の宝庫・福井県。どの福井名物のおかずもたいへんおいしかったです。私が特に印象に残ったのは「へしこ糠とちりめんのポテトサラダ」。魚の燻製っぽい風味が感じられ、番組内で試食した薫堂さんが大絶賛していた理由がわかりました。
少しずついろいろなおかずが入っているので、お酒が好きな方にとってはアテにもなることでしょう。
オリジナルデザイン「福井ひょうちゃん」は全3種!
しょう油入れのひょうちゃんは、福笑御膳のためにデザインされた「福井ひょうちゃん」3種のうち、いずれかひとつが封入されます。
「福井ひょうちゃん」には、『小山薫堂 東京会議』の出演者・小山薫堂さんをはじめ、小宮山雄飛さん(ミュージシャン、ホフディランVo&Key)、米澤文雄さん(料理人)が描いたデザインが採用されています。
薫堂さんは福井の「福」、小宮山さんは福井の名産品「鯖江の眼鏡」、米澤さんは福井県で恐竜の化石が多く発掘されていることにちなんで「恐竜」をデザイン。発表会で試食した筆者のお弁当には、薫堂さんの「福」が入っていました!
「福笑御膳」は完全予約販売
福笑御膳の価格は税込2000円。完全予約販売となります(期間計1万個)。2月22日から崎陽軒の公式サイトで受付開始、3月1日から3月31日まで崎陽軒の直営店舗約150店舗、3月18日・19日限定で福井県アンテナショップ「ふくい食の國291」(東京都・銀座)での受け渡しとなります。
また、崎陽軒の通信販売およびロードサイド17店舗では、3月中に福井県の名産品を販売する「福井フェア」も開催。福笑御膳と一緒に味わいたい日本酒の数々や福井の食文化を語る上で欠かすことのできない商品がそろっています。「食」を通して、福井県の魅力を感じてください。
予約方法や受け渡しについては、下記の予約サイトでご確認を。
・URL:https://kiyoken.com/lp/23fukusho
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