再開発の進む東京駅前八重洲エリア。2023年3月にグランドオープン予定の地上45階建て複合施設「東京ミッドタウン八重洲」の一部が、9月17日に先行オープンします。
まず開業するのは、これまで周辺の路上に散在し、便利とは言いがたかった高速バス乗り場を1つにまとめた、地下1・2階の「バスターミナル東京八重洲」。そしてバスの利用前後の時間が充実するカジュアルなグルメスポットなど、13の店舗です。
シンプルでスタイリッシュな最先端バスターミナル
バスターミナル東京八重洲には、バス停が6つ設置。これまで八重洲周辺に散らばっていたバス停の発着便と新規参入の便、合わせて約600便が集結します。
行き先は、北は東北の青森から南は九州の博多まで。そのうち6割は木更津、勝浦、銚子など千葉発着の便が占めています。
バスターミナルは非常にシンプルかつスタイリッシュ。地下1階に案内・チケットカウンター、地下2階に6つのバス停という分かりやすい構造です。
至る所に設置されたデジタルサイネージの発着時刻案内や大きな乗り場番号など、国籍や年代を問わず誰が見ても分かりやすい表示。モノトーンでまとめられた空間はちょっと近未来的で、停留所番号が宙に浮いているように見えるデザインなど、思わずカメラを向けたくなってしまいます。
バス旅の前、中、後を充実させるグルメスポット
地下1階には、バス旅の前後に立ち寄りたい、そしてバスに乗っている時間を充実させてくれる以下13店舗がオープン。短時間でさっと立ち寄れたり、ハイクオリティなテイクアウトメニューを用意している店が並びます。
・THE CITY BAKERY(ベーカリー&カフェ)
・STARBUCKS COFFEE(スペシャルティ コーヒーストア)
・TASU+ タスプラス(ショップ・カフェ&バー)
・立食い寿司 根室花まる(立食い寿司)
・鳥開総本家(鶏料理専門店)
・芝蘭担々麺(担々麺、ラーメン)
・PARIYA DELICATESSEN(デリカテッセン)
・フリホーレス(ブリトー専門店)
・ポーたま(沖縄ソウルフード)
・Biople(コスメ&フード)
・Anker Store(スマートフォン・タブレット関連製品)
・ウエルシア(ドラッグストア・調剤薬局)
・セブン-イレブン(コンビニエンスストア)
実食レポ「バス前後に寄りたい店はここ!」
「ポーたま」はスパムと卵焼きを挟んだ沖縄のソウルフード「ポークたまごおにぎり」の専門店。沖縄では行列ができるほど人気のショップが東京初進出を果たしました。
沖縄ではコンビニなどにも並び、冷たいのが当たり前の「ポークたまごおにぎり」ですが、ポーたまではオーダーを受けてからその場で作り、できたてほやほやの温かいものを提供。お米は精米から4日以内のもの、卵は採れて4日以内のものを使用するなど、材料へのこだわりも相当なものです。手のひらサイズながら具がたっぷりで食べ応え満点なので、長距離のバス旅のお供にもってこいです。
「フリホーレス」は東京で人気のブリトー専門店の5店舗目。薄―いトルティーヤに具がぎっしり! オリジナルスパイスでマリネした肉や、新鮮な野菜、ライスやビーンンズがこれでもかと詰まっていて、受け取るとどっしり重いのが食欲をそそります。
一番人気の「クラシックチキンブリトー(1080円)」はヘルシーでボリューミーな、フリホーレスらしい逸品です。
「芝蘭担々麺」は、神楽坂に本店を構える四川料理専門店の人気メニュー・担々麺の専門店。看板メニューの「担々麺(1100円)」は京都の料亭などで使われているごまを店内で焙煎し、ひいて、目の前でどっさりかけてくれるという一品。3種類の唐辛子を使い1カ月熟成させるという辣油たっぷりのスープがいかにも辛そうなのですが、山椒のピリピリ感はあるものの、不思議と後味優しいまろやかな辛さ。この安心感、ごまのパワーでしょうか。
イートインの店舗ではありますが、調理にかける時間は1杯2分目標だそうなので、行列などができていなければささっと味わえそうです。
東京ミッドタウン八重洲の地にもともとあったという酒問屋が手掛ける「TASU+(タスプラス)」は、日本酒と食事のペアリングが楽しめるカフェ&バー。東京発の酒などが並ぶ日本酒のセレクトショップと、飲食スペースからなるお店です。
ドリンクのメニューがとにかく豊富で、日本酒はもちろん、日本酒の風味を味わえるノンアルコールカクテルなども充実。バスに乗る前にあまり酔うのも……と心配な人もここなら安心です。
飲食以外では、国内外のオーガニックコスメ、サプリメント、レトルト食品など、自然派なライフスタイルを無理なく楽しく続けられる商品がぎゅっと詰まったセレクトショップ「Biople」に注目。通常のオーガニックアイテムはもちろん、バスターミナルという場所に合わせて、トラベルサイズの商品も販売。個性の強いオーガニックアイテムを、まずは小さいサイズから試してみたいという人は必見です。
東京駅八重洲南口から地下1階へ降り、八重洲地下街を通れば、雨風の影響を受けずにバスターミナルへ着くというアクセスの良さも大きな魅力。2025年度、2028年度にはミッドタウン八重洲の両側に巨大複合施設が開業し、バスターミナルもその都度地下で広がっていきます。全体が完成すると20もの停留所がある国内最大級の高速バスターミナルが出現。今回はまだそのスタートなのです。
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