ヒューマン・データ・ラボラトリは、全国の医師1000人(心療内科医・精神科医・内科医)を対象に「コロナ禍における心の健康の実情や適切な対処法」についてのアンケート調査を実施しました。調査期間は3月29日〜4月1日です。
コロナ禍以前よりも「心の不調」を抱える患者は増加傾向
心の不調を抱える患者は、コロナ禍以前と比べて「増加傾向にあると思う」と回答した医師は95.6%(とても思う51%・やや思う44.6%)でした。さらに、患者は男女とも30~40代に多く、割合は全年代で女性のほうが高い結果となりました。
心の不調の原因トップは「コミュニケーション不足」
心の不調の原因として多いもの1位は「コミュニケーション不足」(47.6%)でした。次いで「職場環境」(45.3%)、「家庭環境」(44.9%)と続く結果に。リモートワークや子どもの休校といった環境の変化も、心の不調につながっていると考えられます。
「どうせ」「だめだ」「むり」などの口癖が多い結果に
心の不調を抱える人の口癖で多いのは、「どうせ」(40.4%)が最多でした。次いで、「だめだ」(31.8%)、「むり」(30.7%)と続きました。医師との会話でも、ネガティブな言葉がよく使われている様子がうかがえます。
セルフケアの方法は「十分な睡眠」を推奨
心の不調を抱える患者に勧めたいセルフケアの方法について、「十分な睡眠」(34.2%)が最多。次いで「運動」(26.7%)、「胃を温める」(26.2%)と続きました。
心の不調を抱える患者に勧めたい心のトレーニング方法は、「思っていることをノートに書き出す」(36.3%)が最も多い結果に。続いて、「積極的に誰かと会話をする」(33.9%)となりました。一方で、避けたほうがよい習慣は「不規則な食事」「偏食」「アルコール」が上位に挙げられました。
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