楽天モバイルが7月から適応する新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」で、月額0円を廃止すると発表しました。これまで月の通信量が1GB以下で「0円運用」をしていた人も、新プランでは、0~3GBまでの利用で月額1078円(税込)となります。
この発表直後、Twitterでは「月額0円」や新プラン名がトレンド入り。月額0円から利用できるKDDIの「povo2.0」をはじめ、ソフトバンクの「LINEMO」、NTTドコモの「ahamo」など、大手キャリアの3ブランドがTwitter公式アカウントでそれぞれ自社サービスをアピールするなど、話題となりました。
では実際のところ、楽天モバイルユーザーは今回の発表についてどう思っているのでしょうか。All About編集部は5月16~23日、楽天モバイル利用者129人を含む全国1046人を対象に「楽天モバイル」に関するアンケート調査を実施。月額の利用料金や、乗り換えの意向について聞きました。
約半数は「0円運用中」
楽天モバイル利用者に月々のデータ利用状況を聞いてみたところ、最も多いのは「1GB以内」(48%)。次いで「3GB以内」(23%)、「20GB以内」(19%)、「それ以上(月額2000円以上)」と続きました。今回調査した楽天モバイル利用者129人のうち、約半数はいわゆる「0円運用」をしているようです。
50%が乗り換えを「検討しない」
新プランの発表を受けて楽天モバイルから乗り換えを検討するかを聞いたところ、50%が「検討しない」と回答。34%は「検討する」、16%は「どちらともいえない」と答えました。
月額料金別に見ると、「検討する」で最も多いのは「0円運用」しているユーザーで56%。月額980円以上支払っている人は「検討する」よりも「検討しない」の割合が高いことが分かりました。
・【検討しない派】現在「0円運用」している人の意見
「検討しない」と回答した人のうち、現在月額0円で利用しているユーザーからは「『Rakuten Link』を使うと電話の通話料金やSMS利用料が無料になるから。0円廃止で月額最低980円になるとしても安い」(愛知県、20代男性)、「楽天ポイントの還元率が上がるため」(長野県、30代男性)、「0円廃止になっても、他のキャリアよりお得だから」(神奈川県、40代女性)といった意見がありました。
・【検討しない派】現在980円以上支払っている人の意見
月額980円以上支払っている楽天モバイルユーザーからは、「主に家の中にでしか使用しないので乗り換えるまでの不便さはないから」(長野県、30代女性)、「2980円の容量無制限が無くならないなら構わない」(埼玉県、30代女性)のほか、「乗り換えるのが面倒」(埼玉県、40代女性)、「楽天モバイルの企業姿勢を応援しているので」(大阪府、40代男性)などの声も。
・【検討する派】現在「0円運用」している人の意見
一方、現在0円運用をしていて乗り換えを「検討する」と回答した人からは、「0円だから契約していたので」(岩手県、30代女性)、「0円と思い契約したのに裏切られた気持ちだから」(大阪府、50代男性)といった意見が。また「0円廃止になったら屋内でも電波の良いのにしたいから」(東京都、40代女性)、「品質が0円なので1000円なら他のちゃんと繋がるところに行く」(高知県、40代女性)と考える人もいるようです。
・【検討する派】現在980円以上支払っている人の意見
少数派ではあったものの、現在980円以上支払っている人は「そもそも通信速度が遅いので乗り換え検討をしている」(京都府、20代男性)、「0円になる月もあるので0円だったらラッキーという感じで使っていた。軽く調べた感じpovoの方が安そうなのでもう少し調べてみたい」(北海道、20代女性)といったコメントを挙げていました。
なお、現在楽天モバイルを契約中の人は、7月1日から新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」に自動移行しますが、10月末までの最大4カ月間は、月額データ利用量が1GB以下の場合、月額料金が実質無料となります。楽天モバイルユーザーで特に0円運用をしている人は、残り数カ月、検討する時間がありそうですね。
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