『月刊少年ガンガン』にて2001年から2010年まで連載された漫画『鋼の錬金術師』。2022年5月には、2017年に実写映画化された同作の完結編が公開予定など、改めて注目を集めています。
All About編集部では、3月10~31日までの間、10~50代の235人を対象にそんな『鋼の錬金術師』に関するアンケート調査を実施。今回はその中から「好きなセリフ(名言)」ランキングを発表します。
3位:「不自由である事と不幸である事はイコールじゃない」(アルフォンス・エルリック)35票
3位は、アルフォンス・エルリックの名言「不自由である事と不幸である事はイコールじゃない」。母親の人体錬成の過程で体を失い、兄・エドワードの錬金術でよろいに魂を定着されているアルフォンス。寝ることも食べることも笑うことも涙を流すこともできない体に対し、錬金術を神に逆らう行為として嫌うスカーが「そのような不幸な身体になって、なお錬金術を信じるのか」と問いかけます。それに対して答えたセリフが「不自由である事と不幸である事はイコールじゃない」「哀れに思われるいわれはないよ!」です。自らの境遇を不幸と決めつける発言に、人とは違うことは認めつつ胸を張る本作きっての名言がランクインしました。
回答者からは「なぜか記憶に残ってるから印象深いんだと思う(20代女性)」「体が不自由なアルフォンスが、兄弟の絆や様々な大切なものを持っているから、出た心強い前向きな言葉だから(20代男性)」「説得力がある。自由でも不幸なことはたくさんあるから」「説得力がある。自由でも不幸なことはたくさんあるから(30代女性)」との声が寄せられました。
2位:「いや、雨だよ」(ロイ・マスタング)40票
2位には、クールな軍人であるロイ・マスタング大佐が放った名ゼリフ「いや、雨だよ」がランクイン。同僚であり親友であるマース・ヒューズ大佐が殉職し、彼の葬儀が執り行われました。部下のリザ・ホークアイ中尉と2人になると、マスタング大佐は急に「いかん、雨が降ってきたな」と軍帽を深くかぶり直し、空を見上げます。ホークアイ中尉が「雨なんて降って…」と振り返ると、マスタング大佐は「いや、雨だよ」と涙を流します。普段強い正義の心を持ち、不屈の精神力で逆境に立ち向かっているマスタング大佐が、弱いところをごまかして亡き友のために泣く名シーンです。ホークアイ中尉も静かに「そうですね」と返すなど、シーンを通してファンの心に残っている名ゼリフです。
回答者からは「泣いてるのを雨のせいにするシーンですがその一言がヒューズとの別れを感じさせられて泣けます(30代女性)」「場面と合わさって、心に入ってきたから(30代女性)」「私も泣いた(20代女性)」「顔が描かれなくても痛いくらいに気持ちを感じることができた(20代女性)」などのコメントが寄せられました。
1位:「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか」(エドワード・エルリック)69票
1位は主人公であるエドワード・エルリックの物語序盤の名ゼリフ「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか」。母親の人体錬成の過程で体を失った弟・アルフォンスの魂を錬成するために、右腕と左脚を失ったエドワード。物語最序盤の街で出会った女の子・ロゼは、恋人を失ってしまいます。その悲しみから、錬金術で民衆をだますインチキ教主・コーネロを信じ切ってしまいます。エルリック兄弟がコーネロを倒してしまうと、ロゼは「これから私は何にすがって生きていけばいいのよ!」と打ちひしがれてしまいます。
そのロゼに対しエドワードがかけた言葉が「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか」です。足を失いながらも前に進み続けるエドワードだからこそ重みがある名ゼリフです。
回答者からは「冷たく突き放すようなセリフのように聞こえるが、前に進むのは自分の力でなくてはならないという言葉(30代女性)」「凄く前に読んでいたのに覚えてるし好きな言葉(30代女性)」「自分には何もないと思っていても、ちゃんと進むための力はあると気づかせてくれた大好きなセリフです(20代女性)」などのコメントが寄せられました。
※回答者コメントは原文ママです
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