マイナビは3月25日、「転職動向調査2022年版」を発表しました。2021年に転職した20〜50代の正社員男女1500人を調査し、傾向や変化を比較したものです。
正社員の転職率が過去6年間で最高に
調査の結果、正社員の転職率は過去6年間で最も高い7.0%だったことが判明。2020年から比較すると2.1ポイントの増加でした。
年代別で見ると、20代男性が14.2%、20代女性が12.5%となっており、若者世代の転職が活発だったことが分かります。
在職中に転職活動する人が増加
転職活動をしていた時期を比較すると、「在職中」に転職した割合は73.1%で前年比5.6ポイント増でした。「在宅勤務をしている人」との関連を見ると、在宅勤務日数「週4日以上」が48.9%で前年比7.0ポイント増となっています。
在宅勤務増加により自由時間が増えたことで、在籍中に転職活動しやすくなったことが転職率増加の一因と見られています。
「企業規模がより大きい企業」への転職ニーズ高まる
転職者の傾向を「企業規模」で比較したところ、2019〜2020年までは「企業規模がより小さい企業への転職」が多かったのが、2021年は「企業規模がより大きい企業」への転職が増えています。
属性別で見ると30代男性と40代男性、クリエイター・エンジニア職が「企業規模がより大きい企業への転職率」が高くなっています。
前職より年収が上がった割合は、全体で35.6%と、この3年間で最も高い結果となっています。また、「転職後の企業規模」と同様に30〜40代男性とクリエイター・エンジニア職で、年収が上がった割合が他と比べて高い傾向にありました。
新型コロナウイルスやDX(デジタルトランスフォーメーション)等の推進によるニーズの変化が、調査結果からも読み取れます。
就業期間は減少傾向にあり転職する人が年々増えている
転職前までの勤務先での就業期間は、全体平均で58.7カ月となっており、過去4年間で最も短くなっています。
転職回数を見ても、「転職回数1回」が年々減ってきており、代わりに「転職回数2〜3回」が増加傾向にあります。特に2021年においては、1回(26.8%)と2回(25.5%)の割合がほぼ同じになってきています。
1つの会社に長期間勤務するという就業スタイルが減り、転職がより一般化している様子も見られました。
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