菅田将暉さん演じる風変りな大学生・久能整（くのう・ととのう）が、独特の会話劇を繰り広げるドラマ『ミステリと言う勿れ』。2月21日に放送された第7話では、“炎の天使”編が完結。久能が語る言葉に胸をうたれる視聴者が続出しました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後のみどころをご紹介します。
第7話のおさらい
ライカ（門脇麦）に導かれ、放火殺人事件を調べ始めた久能整（菅田将暉）。親が死亡し子どもだけが助かる一連の放火事件を実行しているのは、都市伝説サイトにある“炎の天使”ではないか。青砥（筒井道隆）や風呂光（伊藤沙莉）ら警察は、“炎の天使”を井原香音人（早乙女太一）と睨み、足取りを追います。
そんな中、久能は病院で出会った下戸陸太（岡山天音）により囚われてしまいます。彼もまた、放火による火災で両親を亡くしていました。陸太の弱点を突き形勢逆転した久能。陸太が“炎の天使”なのかと問うと、自分ではなく先輩だと返答。久能が先輩に会わせてほしいと頼むと、陸太はあるビルの一室で久能と香音人を引き合わせます。
香音人は“炎の天使”になった経緯――火事のおかげで虐待から助かった過去を語ります。同じ思いをしている子どもたちを助けたいと、子どもたちに親を殺す許可をとって放火殺人を行っていたのです。陸太もそんな子どもの1人でした。しかし事件のトラウマからか、赤いものを見て苦しむ陸太を知る久能は、「それもまた虐待だ」と言います。
一方、青砥たちは“炎の天使”のサイト管理人に聞き込みに行っていました。管理人も香音人と陸太により虐待から救われた子どもの1人でした。しかし親の死後もひどい人生を歩み、“炎の天使”に頼んで親を殺した子どもたちがどう生きているか知るために、サイトを立ち上げたのです。
管理人の元には出所後の香音人も訪れていました。助けたつもりだった子どもたちが幸せになっていない事実を知り、“炎の天使”をやめることにした香音人。「だから香音人さんを殺したんですか？」と久能が言います。「僕は香音人さんを一度も見ていません」――。
陸太はずっと1人で喋っており、先輩がいるのかどうか半信半疑だった久能は、確かめにやって来たのです。陸太がふと気づくと、きれいだった部屋は荒れ果て、床には血痕が。天使をやめるから自分は捨てられると勘違いし逆上した陸太は、香音人を刺し殺してしまったのでした。そして遺体は猫と一緒に冷凍庫へ。
死刑の日まで1人で何したらいいんだろうとこぼす陸太に、久能は自分の過去を話します。色々あって家に帰りたくなかったとき、図書館の庭で出会った女性（水川あさみ）との会話で「考える」ことをした。だから「考えて考えて考えて、それを誰かに話してください」と久能。
不意にライカが現れ、香音人の遺体に祈りを捧げます。久能がこっそり風呂光へかけていた電話を頼りに、現場へ辿り着いた青砥たちも突入。その時にはもう、ライカの姿はありませんでした。ライカもまた、かつて天使に救われた1人。後日、「天使に会わせてくれてありがとう」と久能に感謝を述べるのでした。
今の久能を形成した過去が少しだけ見えた
児童虐待という思いテーマが描かれる中、教師になりたいという思いを語った久能。「僕なら子どもたちのどんな変化も見逃さない」と断言しました。普段の観察眼はそのためか、と思わず納得してしまった第7話。心の拠り所を自らの手で殺め、途方に暮れる陸太へかけた久能の言葉にも胸をうたれました。
Twitterでは、「今夜の回は特に胸の奥が痛んだ」「つらい話だった。虐待されても子どもは親を求めるのは、その親しか知らないからだろうし、それ以外の居場所がわからないからでは」「どんなに突拍子も無い考えでも、自分の感じた事を聞いてくれる人が周りにどれだけいるだろうか」などの声が上がっています。
一方、風呂光から久能へ対する恋愛感情の描写が増した今回。「月9だから入れなきゃいけないのか」「原作では風呂光の成長ぶりが見られる回だったのに」など、原作ファンはとくに複雑な感情を抱いている様子。恋愛要素のほうは、最終話までにどうオチをつけるのでしょうか。
2月28日放送の第8話は「アイビーハウス編」。久能は、恩師・天達春生（鈴木浩介）の依頼により、別荘で行われるミステリー会で謎解きの腕前を披露することになります。佐々木蔵之介さん、池内万作さん、田口浩正さん、渋谷謙人さんといった豪華なゲスト俳優陣にも期待です。
『ミステリと言う勿れ』第8話 2月28日放送予告
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